第7話 幼馴染みと朝

「とりあえず、冬華身体を治そうな」

「うん、ねえ。優ちゃん」

「なんだ?」

僕は、冬華をベッドに横倒させる。

彼女は、毛布で顔を隠し目だけ見せていた。

どうあっても、顔を見せる気はないようだ。

そんなに恥ずかしがらなくても。

「治ったら私とお出かけしない?」

「ああ、いいよ。どこへでも付き合ってやるから。

さあ、寝ろ寝ろ」

「ふふ、ありがとう」

僕は、部屋を出ることにした。

たぶん、いまは顔を合わせているとお互い照れくさくなる。

僕は、リビングのソファーで寝ることにした。


翌朝、僕は物音に目を覚ました。

キッチンに冬華が立っていた。

服装も、変わっていた。

クリスマスイブのあの日に来ていた服。

ピンクのワンピースを纏っていた。

「冬華!もう大丈夫なの?」

「おはよ、優ちゃん。

うん、もう大丈夫。寝すぎちゃったくらい」

「ならよかったよ、それでなにしてるの?」

「朝ごはん・・・食べてくれる?」

「もちろん、冬華のご飯久し振りだな」

僕らは、仲のいい幼馴染みだった。

冬華のご飯もよく食べていた。

あの日までは。

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