KACのお題「ぐちゃぐちゃ」で書かれた掌編です。作者様は「ぐちゃぐちゃ」を絡まった赤い糸として作品に組み込みました。そして空の上には、絡んだ赤い糸をほぐす仕事をする天使たちがいるのです!かわいいだけじゃなく納得の展開。ちなみに『赤い糸と遅い初恋』が続編のようになっていますので、今作が気に入ったらぜひ、『赤い糸と遅い初恋』ものぞいてみてください!
夢枕獏先生『陰陽師』で、安倍晴明が親友・源博雅に「呪」の説明をする場面で、地面に落ちている石はただの石だが、ある人が武器として認識する。それを手にしたことで武器になる。それが「呪」だと。ヒロインが、駄目男にかかっていた「呪」が、すっと解ける。まさに天使のなせるワザでした。
ぐちゃぐちゃ、なんてお題で、よくこんな可愛らしいお話が書けたものです。大人数の赤い糸がぐちゃぐちゃに、ってどういう意味かと思ったら。なるほど〜。天使さんたちのお仕事にエールを送ります!
KACのテーマ『ぐちゃぐちゃ』の参加作品!いろんな『ぐちゃぐちゃ』がありますが、なるほどそう来たか、と感心しています。(ネタバレになっちゃうので詳しくは書きません☆)おもしろいですし、とにかく読みやすいです!個人的には連作短編を希望したいくらいですね!