第87話 それでもカクヨムをつづける理由
まず、可能なら次の小説を読んでみてほしい。
『ダンボール箱のさとこさん』両目洞窟人間
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884749967
この小説のことは、つい先日、note内の企画記事「ブンゲイファイトクラブ5」のジャッジ部門の応募原稿「あなたはまだ両目洞窟人間を知らないのか」
(子鹿白介)で知りました。
まず、すばらしい読み味に驚きました。
センスのいい語り口(言葉の選び方)と書き手の持つ優しく悲しげな感性が、非常にわたし好みです。カクヨムにこんな作家さんがいるのかと感心させられました。noteで紹介しくださった子鹿さんには感謝しかありません。
わたしはこういう小説を読みたいんだ。
つぎに驚いたのは、この小説の評価が低いことです。☆は3でした(いまはわたしが3つ入れたので、☆6です)。いやいやいや……☆100でも驚かないレベルの小説ですよ。読まれな過ぎです。
両目洞窟人間さんの作品ページを見ると、積極的に読んでほしいってアピールに欠けてます。非常にそっけない。子鹿さんの応援コメにも返信がありません。さすがにこれじゃ読んでもらえないよと思いますが、この「☆やPVが欲しいわけじゃないんです」「ぼくは我が道をゆきます」って感じが、わたしには非常に好ましくも感じられます。わたしのできるならそうしたい。でも承認欲求が強くて……人の気を引きそうな体裁にしちゃうんですよね。。。
不当な評価に甘んじている小説を、こうしてカクヨムに投稿しつづけている人がいるということにわたしは勇気をもらっています。「読んでもらえないと腐ってる場合じゃない。おれもこの人みたいに書かなくちゃ」と思えます。カクヨムで☆を集める小説と、わたしにとって良いと思える小説は違うんだ、両者は違ってていいんだと。
これがわたしがカクヨムを続けている理由ですかね。
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