第84話 本屋大賞とわたし

『天国はまだ遠く』(瀬尾まいこ 新潮文庫)という本を読み終えました。

 最近、あまり本を読まなくなっている。

 これも職場近くの本屋さんにある「一番薄い小説」だった――というふざけた理由で選んだ本でした。分厚い本を読むエネルギーが、いまのわたしにはありません。。。


 この本を手に取るまで、瀬尾まいこさんという作家さんを知らなかったのですが、2019年に本屋大賞を受賞された方なんですね。ゼンゼンキヅイテイナカッタ。


 いま本を読み終えて、なんとなく「本屋大賞っぽい作風かも」と感じたので、今回は本屋大賞について書くことにしました。本屋大賞――知ってますか?



《本屋大賞》

本屋大賞(ほんやたいしょう)とは2004年に設立された、NPO法人・本屋大賞実行委員会が運営する文学賞である。一般に、日本国内の文学賞は、主催が出版社であったり、選考委員が作家や文学者であることが多いが、本屋大賞は、「新刊を扱う書店(オンライン書店含む)の書店員」の投票によってノミネート作品および受賞作が決定される。(Wikipediaより抜粋)


 書店員さんが選ぶんですね。


 それでは、過去の本屋大賞を以下に挙げてみましょう。


第1回(2004年)『博士の愛した数式』小川洋子●

第2回(2005年)『夜のピクニック』恩田陸●

第3回(2006年)『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』リリー・フランキー

第4回(2007年)『一瞬の風になれ』佐藤多佳子

第5回(2008年)『ゴールデン・スランバー』伊坂幸太郎●

第6回(2009年)『告白』湊かなえ

第7回(2010年)『天地明察』冲方丁●

第8回(2011年)『謎解きはディナーのあとで』東川篤哉

第9回(2012年)『舟を編む』三浦しおん●

第10回(2013年)『海賊と呼ばれた男』百田尚樹

第11回(2014年)『村上海賊の娘』和田竜

第12回(2015年)『鹿の王』上橋菜穂子●

第13回(2016年)『羊と鋼の森』宮下奈都●

第14回(2017年)『蜂蜜と遠雷』恩田陸

第15回(2018年)『かがみの孤城』辻村深月

第16回(2019年)『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ

第17回(2020年)『流浪の月』凪良ゆう

第18回(2021年)『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ

第19回(2022年)『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬

第20回(2023年)『汝、星のごとく』凪良ゆう


 ●印は、わたしの既読です。意外に読んでました。

 ただ、わたしの印象では「すごく面白い」という作品は少なくて、第1回の『博士の愛した数式』くらいでしょうか。でも、もっと読まないと「本屋大賞とは相性が良くない」とは言い切れませんかね?


 辻村深月さんや、驚きの2回目受賞、凪良ゆうさん、兵庫県在住の湊かなえさんは、読んでみたい気がしてます。なんか、女性が強い賞のイメージがあります。



さいごになりましたが、『天国はまだ遠く』はいい本です。薄くて読みやすいし。

ネタバレ書きたいけどやめときます。

わたしはうかつにもとは気づいてませんでした。こういうところも楽しかったです。


さくっと読めて癒される。

忙しく、疲れたあなたにおすすめの一冊です。

 

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