第79話 めったにないことを目撃してる
将棋の藤井聡太七冠=竜王、名人、王位、叡王、棋王、王将、棋聖=が11日、京都市の「ウェスティン都ホテル京都」で指された第71期王座戦五番勝負第4局で、永瀬拓矢王座を後手番138手で破り、3勝1敗で王座を初奪取。将棋のタイトル全八冠を制覇した。(スポーツ報知)
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藤井聡太七冠が、さいごに残ったタイトル「王座」を獲得し、藤井聡太八冠となりました。これで将棋の主要タイトルを独り占めです。こんなことがあるんですねえ。1996年に羽生善治九段が七冠(当時のタイトル独り占め)を達成した時は、不滅の記録が打ち立てられたと思ったものですが、30年も経たないうちに更新されてしまいました。
え、21世紀生まれ? まだ21歳なんですか? どんだけ天才なんですか。たぶん、わたしが耄碌し死んでしまった後もトップ棋士でいられる年齢ですね。いや、素晴らしい。
いま将棋界で起こっていることは、滅多にない奇跡のような出来事なので、いまこの偉業を目の当たりにしている人は、よくよくこのことを覚えておいて、後々、若い人に自慢しましょう。
「藤井聡太が『八冠』獲ったときはね……』って。
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いま「ジャンプ+」で、『バンオウ』という将棋を扱った漫画が読めるのですが、わたしの一推しは『推しの子』でも『SPY×FAMILY』でもなく、この『バンオウ』なんですよ。
何百年も生きてきた吸血鬼が、大好きなの将棋をする場を守るため、賞金獲得を目指して将棋タイトルの最高峰「竜王」を目指してプロ棋士と対戦する――という、書いてて笑ってしまうような設定の漫画なのです。
こんなの面白いのか? と思われた方。その感覚は正しい。面白さは微妙です。笑
設定、作画、テンポ、ギャグ。どれをとっても微妙で、やや残念な漫画だと思いますが、アマチュアである主人公の吸血鬼・月山が並いるプロ棋士を打ち負かしていく、スポ根的爽快さが気持ちいいです。
あといいのが、吸血鬼の月山は、ただただ将棋が好きなアマチュアで、プロ棋士たちを心から尊敬しているところ。アマチュアが勝てるのか? というと、何百年も将棋を研究してきた積み重ねによって、プロ棋士を打ち負かす実力が身についている――という設定なんです。
あこがれのプロ棋士と対局できる上、竜王戦を勝ち進むことでそのプロ棋士たちから次第に認められてゆくという物語が気持ちいいんですよ〜。
実際には、将棋のプロとアマチュアの実力差は、月とスッポンほど違うと言われており、竜王戦にアマチュアが登場することはまずないです。何百年も生きている吸血鬼でもない限り(笑)
なにはともあれ、藤井くん、八大タイトル完全制覇おめでとうございます〜。
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