第70話 SFマンガというと
漫画家の寺沢武一さんが亡くなったという記事をYahoo!ニュースで読んだ。
>SF漫画の金字塔『コブラ』を生み出した漫画家の寺沢武一(てらさわ・ぶいち)さんが9月8日、心筋梗塞で死去しました。(Buzz Feed)
わたしが子どもの頃読んでいたので『コブラ』は古いマンガです。1978年から84年にかけて週刊少年ジャンプで断続的に連載されていました。同時期にジャンプで連載されていた『Dr.スランプ』や『キン肉マン』ほど知名度の高い作品ではありませんが、『コブラ』は傑作でした。
内容は、左腕にサイコガンを仕込んだ一匹狼の宇宙海賊コブラが、相棒のアーマロイド・レディと共に、お宝の争奪をめぐって銀河パトロールや海賊ギルドを相手に大暴れする
寺沢武一さんの漫画センスが独特です。アメコミ風でおしゃれでかっこいい。絵も連載が進むごとに緻密になっていって非常に美しいです(だから休載が多かった?)。肉感的な女性キャラの衣装が、当時としては異様に露出度が高いのも特筆すべきでしょうか。
わたし自身、『コブラ』にとても影響を受けてて――、主人公コブラの台詞回しは、シブくて、クサくて、最高にカッコいいのですが、現実にコブラみたいな話し方をよくしちゃうんですよ。いまでも。
映画やマンガの台詞は、映画やマンガの中だから映えるのであって、現実に使ってみると、皮肉っぽくて、やな感じのことが多いんですよね。。。わたしのことも皮肉屋でやな感じと思われてるのかもしれません。
あとはなんと言っても、『コブラ』にはSF魂の高さがありますね。SF好きなら一読する価値ありです。寺沢武一さんは自身がかなりSFマインドが高く、それを上手く作品に取り込める人だと思います。メジャー誌でSFと幻想の境をこれほど上手く描いた人はほかにいないのでは。ご冥福をお祈りします。
みなさんにとって、SFマンガといえばなんですかね?
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