第53話 展覧会の絵はきれいでした
近況ノートに書きましたが、お休みをとって京都へ行ってきました。夏季休暇――夏休み――です。ブラックな職場なため、連続して夏休みを取ることは難しい(たった5日の夏季休暇でさえ、取ってると仕事が回らなくなることがある)から、今のうちに取っておこうという作戦です。
行き先は京都市京セラ美術館でした。
展覧会を冷かすのが趣味のわたし。もっともひいきの美術館は、兵庫県立美術館ですが、興味深い展覧会を企画してくれるのは、近所だと神戸市立博物館と京都市美術館だと思ってます。
その京都市美術館が2020年にリニューアルされて京都市京セラ美術館となったわけですが……、コロナ禍の最中じゃないですか、全然知らなくて。先日、この梅雨空で楽しめる場所はないか調べてたら京セラ美術館が候補に上がってきたのでした。
改装後の京セラ美術館、素敵ですね。
素晴らしいデザインだと思う。
――行ってみたい!
と思ったので、行ってきました。
すごく良かったです。2020年のグッドデザイン賞らしい。大きな美術館ではありませんが一見の価値ありと思います。また、行きたい。
☆
開催中の展覧会は、「ルーブル美術館展 愛を描く」でした。ちょっと「愛」は苦手かな(笑
17世紀、18世紀の絵画が中心の展覧会であり、わたしの興味がある時期より、やや古い時代のものが多かったため、絵自体に対する興味は薄かったですね。
ただ、感心したのは、絵がたったいま描きあげたかなように美しいことです。300年以上前の絵です、画材が劣化しているのは当たり前なので、こんなに美しいのはルーブル美術館の絵画修復技術が素晴らしいという証拠なのでしょう。いいものを見ました。
近況ノートにひとつだけ写真を上げた作品は、フランソワ・ジェラールの《アモルとプシュケ 》、または 《アモルの最初のキスを受けるプシュケ》という作品です。
キスしてるのがアモル(キューピッドという名が有名)で、ぼんやりとあさっての方向を見てる女性がプシュケです。プシュケにはアモルが見えていません。神さまだから。
この絵におけるプシュケは「無垢な若い女性」を象徴してて、アモルは「愛の訪れ」を象徴してると言われています。少女がはじめて愛を自覚した――その瞬間を寓意的に描いた作品なんですね〜。おじさんひとりで観るのは恥ずかしい……と思ったけど、そんなおじさんもたくさんいました(笑)
展覧会ではこの絵がいちばん良かったです。
https://kakuyomu.jp/users/gigan_280614/news/16817330660296541156
また、どこかへ展覧会観に行こうかな〜。
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