第52話 映画「リトル・マーメイド」を観た
なかなか梅雨が明けません。きょうもぼんやりと曇った天気でいつ雨が降ってくることやら。雨のため大きな被害があった地域もありました。早く夏になってほしいです。
雨がちの天気ですから、休みの日にお出かけ……といっても、出かける先に困ります。屋外レジャーは気が進みませんよね。先日、家族が映画に行きたいというので、「リトル・マーメイド」を観ることに。
映画「リトル・マーメイド」は、有名なアンデルセンの童話「人魚姫」を下敷きにディズニーが作ったアニメ映画でした。今回、このアニメ映画を実写化しているのですが、主人公・アリエルを白人女性が演じないということで物議を醸しました。
キャスティングについては、とりあえず置いておくこととして、この映画、わたしにとってはなかなか良かった。
「そうなりたい自分になろうとする困難と犠牲、そして幸福の物語」
「リトル・マーメイド」の元ネタである「人魚姫」にも通じるテーマです。アリエルは人間の世界に憧れている人魚の女の子なのですが、父親である海の王、トリトンからは「人間に興味を持つなんてとんでもない」と頭から否定されてしまいます。物理的も、人魚であるアリエルには「足」がないため、陸上で生活することはできません。
「人の世界へゆきたい」
非常な困難を乗り越えるために、アリエルは大きな犠牲を払います。父王、トリトンの言いつけに背き、海の魔女、アースラの元へ赴いて契約を結びます。
――3日間「声」と引き換えに「足」を与える。
――その間に王子の愛を得ること、さもないと「魂」を差し出すこと。
なにかを手に入れようとするならば、かわりのなにかを手放さなければならない――たとえそうであっても、そうありたい自分でいられることは素晴らしい。
わたし、ちょっと泣いてしまってですね……。底辺Web作家って、とてもアリエルっぽいんですよね。なりたい自分(作家デビュー)になかなかなれないでいるわけ(笑)。小説を書いても家族には相手にされないし、職場の同僚に話すわけにもいかない。わたしはわたしの作家性を否定するいろんな障害に囲まれています。見事作家デビューされた方たちが陸の上に住んでいるとしたら、わたしは海の底からそれを眺めているんです。「わあ、いいな」「なんて素敵なんだろう」って指をくわえて見てる……。うーん、シチュエーションが酷似している。
(おれってアリエルだな)
そう思うとがんばってるアリエルを見てると泣けてくるんですよね。。。
わたしにも作家デビューの魔法をかけてくれる魔女はいないもんですかね? アリエルみたく頑張りますけどね〜笑笑
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