第40話 幸福の条件

 いつものように突然でなんなのですが、わたしもTwitterというSNSのアカウントを持っています。ただし、現在は休眠状態でほとんどツイートすることはないのですが、毎日、何件かツイートの通知があるくらいです。


 この通知ツイート、フォローしているアカウントのツイートが通知されることもあれば、ぜんぜん知らない人のツイートが通知されることもあります。昨日も例によって、通知ツイートがきたのですが、ぜんぜん知らない人でした。


「なんだよもー」


 わたしはよく知りませんが、Twitterはその人が興味を持ちそうなツイートをフォローの有無に関わらず通知してくることがあるんですかね? 内容は「何度お見合いをしてもうまくいかない女性に、既婚女性の立場からアドバイスを求められたんだけど、このお見合いがうまくいかない女性の考え方がひどすぎる」というもの。


 ツイート主曰く、その女性はこんな感じらしい、


「男性に受け入れられやすい服装やメイクを嫌がる」「ありのまま愛されたいから嫌」

「年収の上限を下げようとしない(800万円だったかな)」

「待ち合わせに遅刻する」

「奢ってくれない男はありえない」

「結婚したら専業主婦希望」

「相手の親の介護?それは実子のやることだから私には関係ない」

 等々……。


 なるほどひどいね。


>いい加減にしないと頭の中のお花畑に除草剤撒くぞ


 このツイートは大勢の共感を呼ぶのか、1.2万リツイートと軽くバズってます。わたしも「ひどいな〜。そういうあなたにどれほどの値打ちが?」と思います。が――、


 このツイートが興味深いのは、「このみじめな勘違い女が!」という上から目線と「面と向かって罵倒できないうらやましさ」が表裏一体となっているように感じられるところです。


 この、お見合いがうまくいかない女性の心理、わたしは男ですが、めちゃくちゃよく分かります。わたしもそうでしたもん。わたしは結婚するのが遅かったのですが、婚期が遅れれば遅れるほど、人はまだ見ない結婚相手に条件をつけるものなんです。


 結婚して幸せになれるかどうかなんて分からないじゃないですか。結婚には金銭問題、親族関係、子供の教育問題その他いろいろなリスクがついてまわるわけですし、それは予測できません。あらかじめ備えておけるものは、相手の容姿、年齢、収入などの条件だけ。若いうちなら愛情と性欲だけで結婚を決めてしまうかも知れませんが、おばさんになるとそれで生活できるわけじゃないと分かってるわけです。結婚の条件ではなくて、幸せを担保するため、結婚がうまくいかなくてもいまより不幸せにならないための条件なんでしょう。


 女性が条件をつけたがるのは分かるなあ。


「ほんとに結婚したいのなら、そんな条件つけるな。身の程をわきまえろ!」とツイートを読んだ人が思う気持ちもよくわかりますが、それは不幸せな現実に妥協して生きている人の恨み節のようにわたしは感じるわけです。


 わたし自身、結構してバラ色の幸福人生かというと「まあ十人並みじゃないの」って感じです。幸福なことも不幸なこともだいたい半分半分にある。だからこそ、お見合いを続ける女性の「幸福の条件」を読んでムカつくのだと思います。「あー、こんなことが言える身分もうらやましい」という本音ですね 笑


 今回はなんだかよく分からないこと書いてしまいました(いつもか?)〜。

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