第26話 アイデアのみつけかた
先日エッセイに書いたように、コンテストに向けてなんとか短歌50首つくれないか――と知恵を絞っている藤光です。
短歌づくりは回転がはやいです。
すぐにできあがるわけではありませんが、ぜんぶで31文字ということもあり、作りはじめるとあっという間に一首できてしまいます。小説とは比べものにならないスピードです。
ひとつの作品がすぐできあがってしまうということは、つぎからつぎへとアイデアを出さないといけないということです。
短歌づくりと小説づくりの違いをいくつか挙げてみましょう。
◯ 短歌にはプロットが必要ない。
◯ ストーリーもない。
◯ キャラクターもいらない。
◯ シンプルに感動がある。
小説にはいろいろと必要なものが、短歌ではいらない。だから、回転よく早く作ることができる。
小説なら「50本書きます」とは、なかなかなりませんが、短歌だと「50首作ります」と言えてしまうのは、短歌づくりの回転の速さゆえだと思います。ただ――
どうやってアイデアを得るかが問題です。
さいごに挙げたように短歌に必要なものは「感動」なんだと思います。なにも大袈裟なものではなくて、ふとしたことに「おっ!」と心が動くことってあると思いますが、それです。それを見つけて31文字で表すのが短歌だと思います。
毎日の生活の中で、人は結構「おっ!」と感じていると思うんですよ。ただ、大多数の人は次の瞬間そのことを忘れてしまうんですけどね。
「おっ!」と感じたら、その感動がなにに紐づいているのか、よく思い出して考えてみるのがいいと思います。
それは、風に舞う桜の花弁であったり、雲間から差し込む陽の光であったり、ガラスのコップに付いた水滴であったり、「おっ!」と感じることは、そのとき、その人によってさまざまだと思います。
――どうしてコップに付いた水滴が気になったんだろ?
感動のタネは、あちらこちらで拾い上げることができると思います。それに気づくことができたら、なんでこれに感動したのかな〜と考えていくことで、短歌のアイデアを得られるのではないかなと思います。
とりあえず、藤光はこの方法で50首目標に歌を作ることにします。
どこかに感動のタネが落ちていないものですかね……って、これは人から教えてもらうわけにはいきません。感動するポイントは人それぞれですからね〜
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