第24話 衝動買いした話

 ゴールデンウィークが明けに仕事が溜まっていてエッセイを書く余力がありませんでした。久しぶりです藤光です。お元気でしたか。藤光はいまも体の芯がしびれるようにしんどいです。さて……。


 昨日、本屋さんで「おもしろそう、ぜひ買いたい」と本を衝動買いしたので、そのことを少し書きます。


 みなさんは衝動買いってされますか? わたしはしないんですよ。優柔不断なもので、さんざん迷った挙句買うのをやめるようなタイプです。


 そんなわたしが衝動買いした本がこちら――。


『マンガでわかる古事記』(清水義夫/フリーハンド 池田書店)


 ひと言でいうとマンガによる「古事記」の要約と解説の本です。割合としては、マンガ1に対して解説文2くらいでしょうか。


 以前から、もう少し「古事記」について知りたいなと思っていたのですが、とっつきにくいんですよね。イザナギとイザナミによる国生みの神話から、ウミサチヒコとヤマサチヒコの兄弟喧嘩までのエピソードはなんとなく知っていても、それ以降なにが書かれているのか、知らない人が多いと思うんですよね。


 わたしも知らなくて、長い間、「古事記」のなかに忘れ物をしてきたように感じてきましたが、「なるほど、こういうことが書いてあるのね」、この本のおかげでだいぶスッキリしました。


 マンガページの存在は大きいです。わけのわからない神様や天皇、皇族の名前がズラズラッと並ぶ文章を読むより、キャラクターごと描き分けられたマンガを読む方が、ずっと頭に入りやすかったです。


「古事記」に描かれたそれぞれのエピソードを詳しく解説する本ではなく、概要を把握したい人向けの本ですね。少し興味があるという人にぴったりなのではないでしょうか。


 この本を出している池田書店という出版社。ぜんぜん知らなかったのですが、ホームページを見てみると「マンガでわかる」シリーズを色々と出しているみたいです。なかでも――


『マンガでわかる日本文学』

『マンガでわかる百人一首』

『マンガでわかる万葉集』


なんて興味あります。どれもおもしろそう! どれから買おうかななんて考えてます(笑)



 ところで、いま藤光は小説を書くのをやめて、ほそぼそと短歌を作っているのですが、さいしょの短歌というのが「古事記」に載ってました。


 八雲立やくもた出雲八重垣妻籠いずもやえがきつまごみに八重垣作やえがきつくるその八重垣やえがき


 高天原を追放されたスサノオが、ヤマタノオロチを退治した後、出雲国に妻との新居を作るに際して幾重にも垣根を巡らせたことを歌ったものなんですが、よくわかりません。「八重垣」ったらわたしの地元じゃ日本酒のことですけど。ヤマタノオロチ退治にあやかった名前なのかなあ。わたしが知らないだけで「古事記」からの引用って、これ以外にもたくさんあるんでしょうねー。

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