第8話 ことばの書き表し方

 最近、短歌をつくるようになりました。いい歌が作れているかどうかはともかくとして、「カクヨムにあげるための小説を書かないといけないな」と24時間考えなくてもよくなったのは精神的にラクですね。無理して小説を書こうとしないようにしようと思います。


 まあ、これまで短歌を作ったことがなかったので、まだ要領がよくつかめていません。一般的に短歌というものは「改行しない」「句読点は使わない」「文字と文字の間に空白を入れない」ものらしいですね。しりませんでした。五七五七七の31文字になればいいんだと思ってましたし、口語短歌であれば韻律は関係ないんだろうと思ってました。実際、とうなんですかね?


 作ってみると31文字もなかなか考えることが多くて、簡単にできるものではありません。あーでもない、こーでもないと言葉をこねくり回すのは小説を書いているときと変わりませんね。ひとつ歌ができても、つぎはどういう風に書き表すのか悩みます。小説の場合は文章が長々と連なっているのでそう気にすることもないのですが、短歌の場合はとても文章が短いのでその歌をどう書き表すのか考えます。


 言葉の選び方はもちろん、漢字で書くのか、かなで書くのか、漢字で書くならどの漢字を選ぶのか。たった31文字のくせに考えさせられます。



 みなみかぜ かわもながれる はないかだ さくらのくには うたかたのくに



 わたしの近作ですが(宣伝!)これをどう書き表そうかというようなことです。



 南風 川面流れる 花筏 桜の国は 泡沫の国



 漢字がたくさんあって文章が硬いでしょう(笑)

 わたしが詠みたいのはもっと柔らかく優しいイメージだったので、あーでもないこーでもないと悩みながら、漢字をみました。



 南風 川面ながれる 花いかだ さくらの国は うたかたの国



 あー、イメージに近づいてきました。カクヨムにはこの形でアップしたのですが、その後短歌の本を読んだり、サイトを見ていると一般的に「文字と文字の間に空白を入れない」らしいので、空白を失くすと――


 南風みなみかぜ川面かわもながれるはないかださくらのくにはうたかたのくに


っていうのが、最終形態でしょうか。なんだか短歌っぽくなって歌人になったような気がします(笑)


 ぼちぼち短歌を本を読んで、歌人ってどんなのを詠んでいるんだろうと見てみると、ぜんぜん違うんですよ、わたしが詠んでいるのとは。おもしろそうです、このあと自分がどういう歌を詠んでいくようになるのか。あ、これまで小説は書いてましたけど、短歌は詠むんですよね。そこもだいぶ違います。新しいことをしてるって感じです。

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