第7話 読み飛ばされる?

 カクヨムで、「カク」をメインに据えて活動している人にとって一番やっかいなことといっていいのが、作品を読み飛ばされてしまうことです。このエッセイもできれば面白いことを、読んでくれる人にとって役に立つことを、と考えながら書いているのですが、それはまず読み飛ばされないためといっていいかもしれません。せっかく時間をかけて書くんですから、ちゃんと読んでもらいたいですからね。


 最近、カクヨムで短歌(のようなもの)を書きはじめました。


 いいですね。短い時間で書ける(笑)

 小説にしろ、エッセイにしろ、わたしは文章を書くのに時間がかかるタイプ。31文字の文芸は、いまの時間が足りないわたしにはぴったりの創作だとよく分かりました。まだまだ下手くそなのですが、いろいろチャレンジしていい歌(詩)が書けるようになりたいです。


 ただ、(これは短歌をはじめる前から分かっていたことですが)短い文章はサラッと読み飛ばされがち。相当に上手であるか、インパクトをもった31文字でない限り、読み手の気持ちを惹きつけることは難しいなと実感しています。


 わたしも過去に、短歌ではありませんでしたが、詩を投稿しているカクヨム作家さんの作品をフォローしていたこともあるんです。でも、なかなかコメントはしづらかったです。文章が短いので意味がとり易く、「ふーん」と読み飛ばしてしまうんですよね。


 いまのわたしなら「それは『意味』をとっただけで、『意図』はとれていないよね」とその時のわたしにツッコんでやるところですが、詩の字句から作者の意図を読み取るってのは、短時間にできることじゃないですからね。難しいです。


 だいたいスマホで小説を読もうなんて人の多くは、サッと読めて理解できて楽しい作品を求めているはずなので、考えさせる作品は敬遠されるのでしょう。短くて読みやすいはずなのに、カクヨムで詩や短歌、俳句などが盛り上がらないのは、現代人があまり考えなくなったのと無関係じゃないような気がします。


 ということは、カクヨムで読み飛ばされないために必要なことは、分かりやすい文章でしっかり書くことですね。長くても短くても、読み手に考えることを求めるような文章はカクヨム読者の好みには合わないようなので、そこに書かれていることだけですんなりと意味が通じるような文章を書くことを心がけてみよう――かな。


 わたしの場合は、このエッセイですかね。わかりやすいかな。

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