第2話 竹内まりやが歌う「シングル・アゲイン」について
以下、述べる話題は、これまでもネット上などで、しばしば論じられてきたことであり、いろいろな意見があることは承知していますが、筆者の疑問を、ここに書かせてもらいます。
「シングル・アゲイン」の描く状況としては、語り手の女性(仮に「A」とする)は、かなり以前、「あなた」という男性と交際していたが、「あなた」の心は、次第に「あの女性(ひと)」に傾きつつあり、Aは、「あの女性」の存在におびえていた。その後、「あなた」は、Aとの関係を清算し、「あの女性」と交際するようになった。
そして、月日が流れて、Aは「あなた」のことを思いだすことも、ほぼなくなっていたが、風の便りで、「あなた」が「あの女性」と別れて、ひとりにかえったことを知る。
さて、筆者の疑問はここからなのだが、Aは、「もし、「あの女性」と別れたことによって、「あなた」も、私と同じ痛みを感じたなら、電話くらいくれてもいいのに。」と言いつつ、「私との恋を自分から手放したことを「あなた」も悔やんでいるなら、やっと本当のさよならができる。」とも言っている。
それでは、Aの現在の気持ちは、正直どうなのか。例えば、「あなた」がまた声をかけてきたなら、関係を復活できるくらいで、まだ冷め切ってはいないのか。それとも、そんなことは問題にならないくらい、冷め切っているのか。そんなこと、「あなた」の出方次第でしょうが、という人もいるかもしれない。
女性の皆さん、この歌を聴いてみて、どう思われるだろうか。(了)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます