第2話 竹内まりやが歌う「シングル・アゲイン」について

 以下、述べる話題は、これまでもネット上などで、しばしば論じられてきたことであり、いろいろな意見があることは承知していますが、筆者の疑問を、ここに書かせてもらいます。


 「シングル・アゲイン」の描く状況としては、語り手の女性(仮に「A」とする)は、かなり以前、「あなた」という男性と交際していたが、「あなた」の心は、次第に「あの女性(ひと)」に傾きつつあり、Aは、「あの女性」の存在におびえていた。その後、「あなた」は、Aとの関係を清算し、「あの女性」と交際するようになった。

 そして、月日が流れて、Aは「あなた」のことを思いだすことも、ほぼなくなっていたが、風の便りで、「あなた」が「あの女性」と別れて、ひとりにかえったことを知る。

 さて、筆者の疑問はここからなのだが、Aは、「もし、「あの女性」と別れたことによって、「あなた」も、私と同じ痛みを感じたなら、電話くらいくれてもいいのに。」と言いつつ、「私との恋を自分から手放したことを「あなた」も悔やんでいるなら、やっと本当のさよならができる。」とも言っている。

 それでは、Aの現在の気持ちは、正直どうなのか。例えば、「あなた」がまた声をかけてきたなら、関係を復活できるくらいで、まだ冷め切ってはいないのか。それとも、そんなことは問題にならないくらい、冷め切っているのか。そんなこと、「あなた」の出方次第でしょうが、という人もいるかもしれない。

 女性の皆さん、この歌を聴いてみて、どう思われるだろうか。(了)

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