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「オマチシテオリマシタ」
恵吾は拓と魔魅子と会話をしながらも、エレベーターの到着のタイミングに合わせて魔魅子がエレベーターの奥になるようにさりげなく身体を入れ替え、ゾンビの奇襲に備え警戒していた。しかし、エレベーターの扉の向こうにはゾンビではなく、アンドロイドが立っていた。
「マロン?」
真理愛の診療所で真理愛のアシスタントをしている医療アンドロイドだった。
「コンニチハ。チバサン」
「こんにちは。これ、どういうこと?」
いまいち状況を飲み込めない恵吾はマロンに説明を求める。
「セツメイハ、マリアサマタチカラゴザイマスノデ、コチラヘドウゾ」
マロンに案内されるままに三人は奥へと進む。前回来た時の廃材はすっかり片付けられ、廊下の照明も修理されていた。総合病院として機能していた時のような綺麗な施設となっている。
「ここって」
以前来た時には霊安室だった部屋だ。扉を開けると、霊安室は前に来た時の様子とそう変わらなかった。綱吉が床にネイルガンを打ち出した跡は残っているが、ゾンビは消えていた。
「ゾンビいないね」
「前はいっぱいいたんやけどな」
マロンは奥までくるよう促し、正面の壁に触れる。大きな音とともに、壁が二つに割れるように開き、エレベーターが出現した。
「コチラデス」
壁から現れたエレベーターは霊安室のさらに地下に続くフロアへと繋がるようだ。
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