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『……各員に通達、警戒態勢の解除。通常業務に戻れ』

 木村以外の隊員は無言でエントランスから離れていった。 

「協力に感謝します。木村さん」

 祥貴は木村の肩に軽く手を置き、先へ進む。

「そういえば地下で宗盾と話をしていた男……やけに衰弱していたなあ」

 三人が木村の隣を駆け抜けた時、木村は大きな独り言を呟いた。祥貴は口の端を少し上げ、一段と進む速度を上げた。

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