第6話 ベンガク/勉強会の合間に絢辻さんから嬉しい提案!

第6話 ベンガク/勉強会の合間に絢辻さんから嬉しい提案!



○詞の部屋・昼

   #詞の部屋で勉強をしているふたり。ペンを走らせる音。


「ちょっと休憩にしましょうか。コーヒー、冷めちゃったわね。入れ直してくるわ。」


   #席を立つ詞。扉を閉める音。

   #残された主人公。

   #突然バン!と扉を開けて戻ってくる詞。


「部屋、勝手に漁らないでね。」


   #再び部屋を出て行く詞。

   #加湿器がときおりポコポコという音がする。

   #BGM等で区切りを表現して。


「はい、どうぞ。」


   #コーヒーをテーブルの上に置く。食器が鳴る。

   #所在なく見回す主人公。


「部屋をジロジロ見回さない。それに、楽しいものなんかないわよ。」


   #はぁ、と生返事の主人公。


「じゃあなんでもじもじしてる(わけ)……」


   #あ、もしかして、あれをやりたいの? タンバリン。」

   #ぺち、ぺちと軽く主人公のほおを叩く詞。」

   #そそそんなわけないよ! とオーバーリアクションの主人公。」


「そんなに大げさに否定しなくてもいいじゃない。逆にあやしいわよ。」

「あ、ひょっとしてタンバリンじゃ物足りなくて……お尻?」

「《そういうことじゃない》って言うくせに頬は赤らめるのね。変態。」


「とはいえ私も何か気分転換がしたかったところだし……。」

「そうね、じゃあ膝枕してあげるわ。」


   #えっと驚く主人公。


「なんで喜ばないの?」

「《なにか裏がありそう》……?」

「あっそ。そんなこと言うならやってあげない。」


   #ごめんなさい! ぜひお願いします! という主人公。


「そうそう、最初から素直に喜べばいいのよ。じゃ、横になって。」



《第7話へ続く》


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『ASMRボイスドラマ アマガミ Vol.6 絢辻詞編』(CV・名塚佳織、CV・佐藤利奈)

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