後編 最悪
何故こんなことになったのか…
「
『最低!死ね!』
確かに
会社のメールには、しばらく休め。と上司からメッセージが届いていた。それ以上でもそれ以下でもないメッセージ。無機質だ。
自宅に帰るしかない。
出掛けているのか?誰もいない。
「
家族をほったらかして家を空けておいたのだから、実家に帰られてしまっていても仕方ない。半ば承知の上だ。
ダイニングルームのドアを開ける。覚悟していたとはいえ…、これは酷い。
「あいつ…。」
その勢いで二階に上がる。このままふて寝しよう。それが良いと思ったのだ。面倒なことは明日考えよう。
やけに二階が静かだ。誰もいないのだから当たり前かもしれないが…、外の音も聞こえない。
寝室のドアが、半分開いていた。
「
部屋から強烈な匂いがする。
ドアのすぐ傍に娘の
「
「
周りを見渡してみる。どこもかしこも部屋の中で泥んこ大会をしたかのように壁にも天井にも泥が吹き付けられている。ベッドの上は布団もシーツもぐちゃぐちゃに、変に一部が盛り上がっている。
嫌な予感しかしない。だが
「あぁ…。あぁ~~~~~っ。」
そこにはぐちゃぐちゃに潰れた女の遺体が横たわっていた。手も足も頭も、普通の人間ではありえない方角を向いている。
「ゆ…
『アナタ ガ ワルイノヨ。』
END
夢ならいいのに 桔梗 浬 @hareruya0126
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
絶食男子を攻略せよ!/桔梗 浬
★90 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます