人の心に直接干渉できる存在って、どこか恐ろしいものもありますけど……でもぐちゃぐちゃした気持ちを宝石に変えて持ち去ってくれるなら、ありがたい気もしますね。
ぐちゃぐちゃでも、心に残しておいたらいつか糧になるかもしれないと思いつつ。今、心が楽になるなら持っていって欲しいな……など。男の得体の知れなさもあって、不思議な読後感です。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
語り手の彼はこれをきっかけに動き出しましたが、でもそのままでもいつかは自分の感情を糧に動き出したかもしれないですね。どちらが良かったのかは、もうわかりませんが……。
自分でもどうしようもない感情を持て余すことってあるので、そういうのがパッと楽になるならありがたいような、やっぱり恐ろしいような気もしますね。
777文字に収めようとちょっと舌足らずになってしまいましたが、それを不思議な読後感と言っていただけてほっとしました。
後悔や劣等感、妬みといった感情が美しい宝石になるのですね。ちょっと男性が不気味なところも相まって、本当になくなってしまっていいのかと言われると色々考えさせられるお話でもありますね。それらを無くしたいと思う一方で、だからこそ生まれるポジティブな気持ちもあり……(´ー`)
うん、でも取り出してみたいです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
自分の中のぐちゃぐちゃの、鬱陶しい感情も、こうやって取り出してみたら案外綺麗な宝石になるのかもしれないですね。そう思うとおっしゃる通り、本当に失くしてしまって良かったのかは……。
それでも、これが動き出すきっかけになったので、彼にとっては良かったのだと思います。
いろいろ考えていただけて嬉しいです。
以前くれはさんの作品『冷蔵庫の中に眼鏡』を拝読したときに、感情の表現がなんと繊細なのだろうと驚きましたが、くれはさんにとって感情とは宝石のようなものなのですね。だからあれほど素晴らしい描写ができるのだなあ、と納得しました。
『感情の宝石』は、くれはさんの作品の根底にある美しさを見せていただいているような作品でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
繊細だとか美しいだとか言われると照れてしまいますが……そのように言っていただけて嬉しいです。
宝石かどうかはともかく、感情をこのように取り出して眺めることができれば良いのになあ、なんて思うことはあります。自分の中にあるままだと、よく見えないってことがありますよね。
改めて、素敵なお言葉をありがとうございます(本当に照れていて、うまく言葉にできずすみません)。
ぐちゃぐちゃの思いが美しい宝石になるなんて! 全部取られてしまって、軽くはなったけど、ちょっと怖い気もします。一体男は何者なんだろう、という不気味さと、宝石の美しさのアンバランスがいい味をだしてますね。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
そうですね、心が軽くはなったけど、そのまま自分の中でゆっくりと宝石にした方が、もしかしたら良かったのかもしれないですね。