第7話旅の途中~野営地にて~
かっぽかっぽ。ガタゴトガタゴト馬車が揺れる。かっぽかっぽ。お馬さんが歩く。
魔導都市マキナスまではラーハン家の専属馬車が送ってくれることになっている。それからは二人っきりの旅になるのだが、聖神教に睨まれている現状表立って行動し辛い。馬車もラーハンの紋章を掲げていない質素な物を使用している。
「お嬢様。間もなく日が暮れます、野営の準備を行いますので馬車を野営地へ停めます――聖神教の関係者はいないようですが念の為警戒を続けます」
「ありがとうダインさん。わざわざマキナスまで送ってくれるなんて」
御者を買って出てくれたのは刈り上げた短髪でナイスガイなダインさん。ルールンちゃん救出の際もリーダーとして指揮を執っていたラーハン家の騎士団長だ。
えるしぃちゃんは馬車に乗って新鮮な気持ちで景色を眺めていたがすぐに飽きてしまいルールンちゃんの膝に頭をのっけてグースカ寝てしまっている。
まもなく野営地に到着すると先に停めてある馬車が数台ほど存在しており商品である荷物がめいっぱい積まれていた。護衛の人間が新たに到着した馬車を一瞬だけ警戒するもすぐさま解いていた。小型の馬車に乗車している人間が家族連れにでも見えたのだろう。ド級の超戦闘力を持つえるしぃちゃんに気付くはずもないが。
なるべく目立たないように端の方でテントを張り始めるともぞもぞとタオルを掛けられたえるしぃちゃんが目を覚ました。
「ふにゅう? ここどこ? おやつは?」
ルールンちゃんの膝枕に『ママみ』を感じていたのか、少々幼児退行している様子。仕方ない子ですねぇ~と脇の下に手を差し込むと抱っこを始めたルールンママ。
「よ~ちよち。野営の準備をしているので抱っこしましょうね~」
「ふにゅ~ん。――――はッ! イケない沼に陥ってしまいそうになる……」
しゅばばっ、とルールンママの抱っこから脱出すると冷静になったえるしぃちゃん。野営グッズとして用意されている椅子に座ると、馬車に積んであった干し肉を魔導コンロで炙り始めた。
旅の為に用意された魔導グッズは、コンロ、ライト、浄水器、トイレ、と多種多様であるがなぜか魔導“車”なるものがないのだろうか? とルールンちゃんに聞いてみると、あるにはあるのだが大型上に燃費が悪く燃料となる魔石の産出量が少ないらしい。
人間の体内で発生する魔力を魔道具と接触する事で稼働させ現象を発生させる。大規模で高効率なエンジンやバッテリーなどはマキナスで開発されているらしい。しかし、様々な魔導回路を開発し導入されているのだがどうしても大型になってしまうのが問題らしい。
発掘される魔導具は余りにも高性能すぎて現代の技術では起動はおろか、解析すらできていないらしい。ラーハン家の土地の中にある五大賢者の研究所と高度AIアドミンが発見されてしまえばそれだけで戦争が発生しそうだな……と考えてしまう。
特殊な装置を使ってバッテリーの役目を持つ魔石に魔力を注ぎ込む仕事も存在しているらしい。今の世の中ではえるしぃちゃんのように外部に魔力を放出して魔法や魔術を使うには“魔道具”を使ったとしても実質不可能。しかし、鉄の塊を爆発を発生させて撃つ銃や大砲の類なら存在しているとの事。
炎弾や風刃などの魔法や魔術は時代遅れな上に効率が最低のシロモノという認識だ。もちろん、えるしぃちゃんが魔法を放てば大災害クラスの威力が出る為一概に時代遅れとは言えないのだが……。
ルールンちゃんに頼まれて腕に装着しているバングルで異空庫を開き必要な物資をホイホイと出していく。ついでに慈愛の女神が入れてくれたのだろうマヨネーズを取り出して干し肉に付けて美味しそうに食べる。もちろん、唐辛子も振りかける。
「う~ん上級マヨラーじゃないけどマヨ×唐辛子は最高の組み合わせ……日本とは一味違うこの干し肉もいい味出ているなぁ~」
「エルシィ様、私にもその調味料分けて下さいな? ――――美味しいっ」
さすがは日本のマヨラーが認めるマヨネーズ。ルールンちゃんが干し肉に付けたマヨ×唐辛子は異世界人の味覚を至高の頂へ誘っていく。
異世界人であるルールンちゃんはマヨラーなる宗教の門を叩き始めているようだ、たっぷりと付けられたマヨネーズは凄い勢いで無くなっていく。
野営の準備を終えたダインさんがパクパク食べる二人の様子を物欲しそうな目で見ていたので優しいえるしぃちゃんは小皿に分けてそっと渡してあげた。その様子を見るにダインさんと会話ができるほど慣れてはいないようだ。
夕食の準備で鍋の水を煮始めていると離れていた商人の集団から一人の男が護衛を引き連れてやって来る。えるしぃちゃんは会話が苦手なのでダインさんが前に出で対応するようだ。
「何か御用でも?」
手を前に突き出してそれ以上近づかないようにと意思を示す。ニヤニヤと嫌らしく笑っている商人は『これは失礼』と帯剣している護衛をチラリと視線を向ける。だが護衛もこちらの人数が少ないのを分かっているのか武器をポンポンと叩いている。
商人が自身が圧倒的に優位に立っていると感じている時に使う威圧という常套手段なのだがえるしぃちゃん一行には通用しないことを分かっていないようだ。
「いえ、いえ、いえ、ご禁制の次元袋を使用しているのが見えましてね……美味しそうな調味料とその禁制品をちょ~と融通して頂けないかと? あなた方の対応次第では私の口が閉じられるかもしれませんし、お酒の席の出来事のように滑らかに喋ってしまうかもしれません――――いかがですかな? 王国民としては禁制品を届け出ないといけない“義務”が存在する事をご存じで?」
つまり――黙ってるから根こそぎ寄越せ。ということだ。浅ましい悪徳商人の一団と野営地が運悪く被ってしまったようだ。
ここで『問題ない』とラーハン家の紋章を出せば問題ないのだがルールンちゃんが隠密に行動をしなければならない事がそれを躊躇させる。ダイン騎士団長とルールンちゃんの顔が商人には意外と知られており商人に気づかれていない内に引き取りをお願いしたいのだが……。
「あ゛? 殴り殺すぞ?」
えるしぃちゃんが商人の悪辣な行いを許すはずがない。
身体をねじ伏せられるような威圧感が野営地に広がった。えるしぃちゃんにとって軽い牽制程度の威圧なので護衛の人間は武器に手を添えながらも苦しそうな顔をして立っている。商人は地に膝を突きながら嘔吐し始めているが……。
この子はこう見えて沸点がとっても低い。元々異世界で生活していた時も盗賊は『悪☆即☆斬』の精神でバッサバッサと切り捨てていたのだ。盗賊の被害に遭った女性達を散々見ていれば転生者の精神でも盗賊の殺人にまったく罪悪感を抱かなくなってしまう。
威圧感を出しながら小さなお手々でワンツーパンチと素振りを始める。ついでにフックも混ぜる高速のシャドーボクシングはシュカカカカカと風を切り裂く。その速度は商人の背後にいる護衛達の目でも捉えきれていない。
「す、すみませんでしたッ! おい、クソ商人を連れていけ! ――いや、ホントすんませんっした!! キチンと言い聞かせておきますんで! ではッ!」
ゲーゲー吐いている商人を護衛の人間が軽く蹴とばすと服の襟を引きずって去って行った。
その様子にダインさんは苦笑いをしながら。
「エルシィ様。さすがですね……私が出る幕はなかったようです」
「――――ありがと。わたしは会話が苦手だから……感謝してるよ?」
輝かしいエルフスマイルをダインさんに向けながら感謝の言葉を掛ける。その眩い笑顔はダインさんのハートを容赦なくブチ抜いて行く。少々放心状態になっているダインさんのケツをルールンちゃんが蹴り上げた。
「えふんっ! ダインさんも呆けてないで夕食の準備をしましょう? 確かにエルシィ様の笑顔は大変攻撃力が高いのは分かります……私も見惚れていましたし」
仮にも女神であるえるしぃちゃんの素敵な笑顔は、見る者に魅了のデバフが掛かってしまう。悪い事ではないのだが民衆を熱狂させてしまう女神のカリスマがそうさせてしまうのだ。
「――では、役に立たなかった私は夜間の警戒を担当させて頂きます。他にも商人達はいますし手癖の悪い護衛もいそうなので……」
チラリと視線を向けた方向には様子を窺っている
「う~ん。睡眠妨害はいやだなぁ……そうだっ! 野営用の結界術式が入っていたような……」
魔導デバイスを術式検索画面に切り替えるとポチポチ操作していく。
「あった! これだ。え~っと、ふんふん……。――術式展開・守護結界」
スマホに表示された緻密な術式をタップすると、半透明の膜がえるしぃちゃん達の野営場所を包み込むように展開された。野営場にいる商人達に見せるように展開させたのは襲撃を行うことが不可能だと示す意味も含めている。
「これで襲撃が来ても大丈夫だと思うけど……それでも襲って来るなら遠慮なく――――殺しなさい」
「――っ! ハッ!! 命に替えましても!」
凛としたえるしぃちゃんの雰囲気に思わず王の騎士であるかのような反応をしてしまったダインさん。それほどの超越者としての風格が彼女から滲み出てしまっていたからだ。
「ドンドン☆パフパフ! えるしぃクッキングの時間だよ?」
魔導デバイスをスマホに変化させて『えるしぃちゃんねる』の配信を行っている。隣にはエプロンを着ているルールンちゃんはニコニコと微笑ましく笑っている。
:きちゃ! あの、シリアスな展開からどうしてこうなったのか……
:待ってました! で、乱高下な展開は……風邪ひいちまうぜ……
:え? どうなったん?
:ルールンちゃんから母性の波動を感じる……
以前の配信がアドミンから告げられたリーリンの復活というグランドミッションが発動したところで終了していた。そして、次の配信が野営地でのクッキングとなるとリスナー達も戸惑ってしまう。
「んにゅ? 今はリーリンちゃん助けるために封印を解きに旅をしているところだよ? で、封印の場所がわかんないから取り敢えず魔導都市マキナスに移動中だよ~。なにかヒントになりそうな事があったら教えてね~! 意見が採用されたリスナーにはエル・メシア・プロダクションからオリジナルグッズが当たる――かも!」
強引な方法を取ればすぐにでも判明しそうだがバカンスを楽しむ目的も含まれているために荒事はなるべく回避したいと考えている。
:まじかっ! グッズがネットで高騰していてなかなか買えないんだよ
:えるしぃちゃんアクリルキーホルダーがうん万円だもんな……
:でも、グッズを持っているとなぜか事故に遭わないんだよな
:本気で欲しい……
エル・メシア・プロダクションから発売されているグッズにはえるしぃちゃんのありがた~い加護がもれなく付与されており、無病息災、健康長寿、と御利益満載である。
「調理の助手としてルールンちゃんが手伝ってくれま~す。自己紹介をどうぞ!」
「えふん。えっとぉ……こちらのすまほ? なるものに話しかければいいのですね? 初めまして、ルールン・ロル・ラーハンと申します。エルシィ様からお聞きしたところ異世界なる場所にいらっしゃる『りすなぁさん』という方々とお話ができるようですね……。うふふ、エルシィ様はいづれ私のお嫁さんになるお方。しっかりと私がサポートをしてまいります」
自己紹介からの唐突な俺の嫁宣言にリスナー達がざわめきだす。もちろんそれを許さない人間もいるわけで……。
:【ヴァイスリッター】おう。どういう了見や?
:【きらら】う~ん、喧嘩売ってます?
:【鈴】ブッコロスアル。
:ひぃっ……
:エル・メシア・プロダクションの三女傑が出てきたか……
:これは、戦争ですねぇ~
地球にはえるしぃちゃん大好きな三人の女性が存在していた。【ヴァイスリッター】こと、白金 蓮ちゃん。【きらら】こと、星 きららちゃん。【鈴】こと王・鈴ちゃん。
三人は公私ともにえるしぃちゃんをずっと支えていたのだ。今回の異世界への渡航事件が発生した原因が事務所の仕事が忙し過ぎた事が発端となっている。
その件でえるしぃちゃんが逃げ出してしまった事をかなり後悔していた三人娘。自粛する意味でコメント欄に参加していなかったのだが、ルールンちゃんの『俺の嫁』発言には黙っていられなかった。
「ふんふん? 異世界の事をエルシィ様にお聞きしたところ酷い扱いを受けていたご様子……私でしたらそんなことはせずにたっぷりと甘やかしてあげますのに……こういうふうに」
えるしぃちゃんの背後から抱き締めると顔に頬を擦りつける。えるしぃちゃんがふぎゅうと後頭部におっぱいを押し付けられながらも幸せそうな顔をしている。
:な、なんてウラヤマ展開……
:【ヴァイスリッター】キレちまったぜ……屋上へこいや……
:【きらら】チッ
:【鈴】わたしの宝貝で逐一観察しているアル。覚えておけネ
: はわわわわ
ギスギスした雰囲気の中えるしぃちゃんは気を取り直して異世界産の謎肉をコトコト煮ていく。献立は家庭料理であるクリームシチューを作っているのだが、後頭部の柔らかいおっぱいがえるしぃちゃんに邪念を発生させる。
:むむむ、めっちゃ美味しそうなのに……羨ましさが……
:柔らかそう……いや、美味しそう……
:食材紹介が雑やろwww謎肉ってなに!?
:ああ、メシテロやなぁ……
「むう。シチューのいい匂いと背後の甘い香りがミックスされてしまう……もうっ! 料理中に邪魔するとルールンちゃんおさわり厳禁にするよ!?」
お子様エルフは食欲の方が勝ったようでルールンちゃんにちゃんと注意することが出来たようだ。渋々離れるとダインさんの分も取り皿を並べていく。
:ようやくクッキング配信らしくなってきたな
:リスナーもパツキン美少女のあまあまな空気に押されていたよな
:ウチの台所に美少女オプション付いていないかな?
:えるしぃイーツは地球へ出前できませんか?
コトコト、コトコト、コトコト。大きめに刻んだお野菜に謎肉たっぷりのシチューを煮込んでいく。カラフルな野菜がシチューを彩り鍋の中で踊っている。木製のおたまでじっくりと掻き混ぜているとようやく完成だ。
「できあがり~! えるしぃちゃん特製の【愛情たっぷりじっくりコトコト煮込んだシチュー】だよ~。隠し味になんか元気の出るキノコを混ぜたから……美味しいと思うよ? ――たぶん」
そこらへんに生えていたキノコをぶち込んだえるしぃちゃん。もちろん味見は済ませている。あらゆる毒キノコマイスターであるえるしぃちゃんのセレクションに不穏な空気を感じるが……。
:元気のでる……キノコ?
:そういえば紫色の何かを刻んで入れていたような
:大丈夫?
:エルフなんだしきっと……大丈夫だよね?
「だ、大丈夫だよ!? ――ちょっと、元気になり過ぎて鼻血が出るかもしれないけど量を調整しているからっ! エルフ嘘つかない」
「エルシィ様? それは本当に大丈夫なのですか?」
「ちょっとムラムラするけど大丈夫!!」
紫色のキノコの正体は『ズッコン茸』と言われる所謂、精力剤の原料と使われており、容量を間違えるとトンデモない事になる劇物であった。
しかし、キチンとした処理をして毒性を抜いてしまえば芳醇な香りと出汁がでる特級の食材に変わる。キノコ採集を生業にする職人でも取り扱いが難しいので市場に出回ることが中々無い。だが、意外とそこらへんに繁殖していたりするほど生命力が強いのが特徴だ。
:ざわ……
:ざわざわ……
:【ヴァイスリッター】えるしぃちゃん……あほぅ……
:【きらら】きゃー
:むらむら……
:【鈴】REC●
木製の味のある取り皿に盛られたトローリとした香しいシチュー。暖かな湯気がホワホワと立ち昇っておりダインさんもルールンちゃんもごくりと喉を鳴らす。
「どうぞ? 美味しいよ! ――たぶん」
「い、頂きます……はむっ」
「では、私も頂きますぞ――――むうっ! こ、これは……」
食事を始める二人はシチューを口に含んだ瞬間、鼻を突き抜けて行く芳醇な香りに舌を喜ばせる濃厚なクリームの旨み。――最高に……美味い!!
止まらない止まらない。ひとたび食べ始めれば木製の皿を舐め回すまで止まらない。かつて、えるしぃちゃんは異世界でこうも呼ばれていた――【料理の神】と。
普段はパックお寿司の割引商品やカップラーメンばかりを好んで食べていたが、異世界では自炊する事が多く数多の料理を開発し世界中に流布していた時期があった。
数百年もの永い時を料理しているといつの間にか神クラスの料理の腕前に昇華してしまったのだ。
:えるしぃちゃん料理できたんだ
:【ヴァイスリッター】ああ……えるしぃちゃんの手料理なんてレア中のレアなもん食べる何て……羨ましいわ
:【きらら】一度食べたことがあるんですがそれはもう天上に昇るかと思う程の極上の味でした……
:えるしぃちゃんのお料理イベントやってくれないかなぁ……
:うまそう……じゅるり……
ガツガツモグモグ――おかわりッ!!
おっきいお鍋でえるしぃちゃんが調理をしていたのかが分かった瞬間であった。ルールンちゃんとダインさんの口の中に掻きこむ手が止まらない。
そんな二人を他所にゆっくりと味わって食べているえるしぃちゃん。異世界の食材を使った料理は久しぶりだったので数人前程異空庫に仕舞っており、のんびりと堪能している。
「異世界☆クッキングはこれにて終了~!! 今後もちょこちょこ料理をするから地球に帰った時に異世界の食材で料理イベントをするのも楽しそうだね。その時はちゃんと告知するから楽しみにまっててね~? ――じゃあ、エンディングよろしく~」
リスナー達の画面がアニメ調になったえるしぃちゃんのオリジナルソングとPVが流れ始める。【えるしぃちゃんねる】の配信や編集、管理をエル・メシア・プロダクションが行っておりタイミングよくエンディング画面へ切り替えている。
食事が終わったら片づけをして寝る準備を始めるのだが……。
「ダインさん――よろしくね?」
「御意っ!」
深夜帯に襲って来る
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