【KAC20233】髪型なんて盛れば盛るほどいいですからね。

東藤と村瀬と寝ぐせ

村瀬「東藤」

東藤「なんや？」

村瀬「今日はさすがに無理があるやろ」

東藤「だから何がやねん」

村瀬「しらばっくれんな。その髪型や」

東藤「ああ、これ？　寝ぐせ」

村瀬「寝ぐせでそんなキメキメになるかよ！」

東藤「なってるやん」

村瀬「なってなかったやん。高校3年間1回もなかったやん」

東藤「まあ、寝相変えたし」

村瀬「意識的に変えられるもんじゃないやろ。というか、寝ぐせでゴリ押しするなら、高校時代は寝ぐせ直してたでよくない？　どうでもいいけどさぁ。もう素直になれよ。大学生になって髪の毛いじりたくなったんやろ？　それでええやん。何を恥ずかしがってんねん」

東藤「は、はぁ？！　べ、別に髪なんていじってねーし！」

村瀬「はいはい、あえて大袈裟に反応して恥ずかしさ誤魔化すやつね」

東藤「冷静に分析するのやめて？　図星で辛いから」

村瀬「会うたび髪のセットうまくなってるもんな。ええやん、似合ってるで」

東藤「まあ、寝相極めてるからな」

村瀬「しょうもな。もうええて」

東藤「村瀬は全然髪いじらへんよな。興味ないん？」

村瀬「うーん、髪染めてみたいなとは思う。赤とかオレンジとか」

東藤「やば」

村瀬「俺白とかシルバーに染める人の気持ちあんまりわからんのよな。なんか老けて見えへん？」

東藤「わからなくもない。遠目からみてておじいちゃんかなって思ってたらびっくりしたことあるもん」

村瀬「よーし、明日染めに行くで！」

東藤「何色？」

村瀬「村瀬やし、紫かな」

東藤「似合わなそう」

村瀬「うん、僕もそう思う」

東藤「無難に茶色とかでええやん。あとはパーマあてたり？」

村瀬「僕のサラサラ黒髪をあえてくすんだチリチリにする意味が分からん」

東藤「全否定やないか」

村瀬「だって俺茶色みたいな赤系の髪色好きじゃないし。黒髪マジ最強やし。染めるならシルバーやし」

東藤「さっきから言ってることぐっちゃぐちゃやん。どないやねん」

村瀬「まあいつものことよ」

東藤「否定できひんな。俺もこのノリ好きやし」

村瀬「オラッ！」

東藤「おおぉぉぉい！！！　やめろや！！！　髪型崩れるやろ！！！」

村瀬「必死やん爆笑」

東藤「これのセットにどのぐらいかかってると思ってんねん？」

村瀬「6，7時間？」

東藤「そんなに長くはないわ！」

村瀬「寝ぐせちゃうん？」

東藤「そうでした！」

村瀬「ぐちゃぐちゃなってんで？」

東藤「お前がしたんやろがい」

村瀬「違う違う。髪型じゃなくて設定の方な」

東藤「やかましいわ」

村瀬「ダブルミーニングかましたった」

東藤「どや顔うざい」

村瀬「ピースピース」