【お題:ぐちゃぐちゃ】飼い猫の日常【 KAC20233】
三毛猫みゃー
にゃーにゃーにゃ
ぼくは今日もおひさまのにおいがするたたまれたお洗濯物にダイブする。
ぐちゃぐちゃのばっさばさ。
おひさまのにおいがするお洗濯物の中で1番好きなのは、うずたかく積み上げられたタオルだ。お尻をふりふり尻尾もふりふりよーいドン。
頭から突っ込むとタオルの塔が崩れてくる。ぼくはその中の一つをかみかみしながら後ろ足でけりけりする。
「もうやっちゃ駄目っていつも言ってるでしょ」
ママさんが怒ったような声でそう言いながらニコニコ笑っている。ぼくは捕まえられて抱っこされる。
もう、もっとかみかみけりけりしたいのに、抗議するためにママさんのお手々を甘かみかみする。
「ほうら、おとなしくしていなさい」
そう言ってママさんはぼくをお気に入りのクッションへ降ろしてくれる。
むぅもっと遊びたかったのに。ゴロンと丸くなりながらママさんを見ている。
ぼくがぐちゃぐちゃにしたお洗濯物をまた畳んでいる。
ぼくは立ち上げると、そろーりそろーりとママさんの後ろへ回る。
狙うはうず高く積まれたタオルの塔だ。
あっママさんに見つかった、仕方がない少し様子を見よう。
気のないふりをして、右へちょろちょろ左へちょろちょろ。
ああ、ママさんがタオルの塔を持っていってしまった、あーあ残念。
ふて寝しているとパパさんが帰ってきた、パパさんの足元ですりすりおねだり。
「ただいま、いい子にしてたか」
ぼくを抱き上げ頭と喉をなでなで気持ちいい。
ぼくがカリカリを食べていると、パパさんはご飯とお風呂を済ますと畳にごろんと転がった。
これはチャンスだ、パパさんがいつも畳の上で寝そべりながら広げてみている鼠色をした大きな紙がある。
ほら今日も広げている、パパさんにバレないようにそろーりそりーりと後ろに回り込む、お尻をふりふり尻尾もふりふりよーいドン。
紙にダイブしてそのまま滑っていく、ぐちゃぐちゃにしてお手でペシペシ、今日も絶好調だ。
【お題:ぐちゃぐちゃ】飼い猫の日常【 KAC20233】 三毛猫みゃー @R-ruka
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます