第3話 師匠視点①

今日、我は町に行こうとしていた。

その途中、草原を通るのだがそこにいきなり少年が現れた。


その少年は上半身を起こし周りを見渡して、今から我が行こうとしている町へと歩き出した。


我はその少年の事が気になり見守る事にした。

少し歩いた頃に少年の足にスライムがぶつかる。


その少年はいきなりの事に驚いたのかいきなり叫んだ。


「ぎゃーーー足元にスライムがァァァァァァァ」


「うるさいな・・・まぁよい、少年よどうする?物理は剣以外ほとんど効かんぞ」


だが少年はいきなりスライムをチョップした。

こいつアホだろ?


少年は物理が効かないと分かりその後に、スライムに手をかざし詠唱をしていた。


だが何も起こらない。


「もしかして魔力の使い方知らない?いきなり現れたと思ったら変な事しかしないし、よく分からん奴やな」


何も起こらない事に少年は絶望し助けを呼ぶ。


「助けて!」


仕方ないと思いながらも楽しそうだなとワクワクしている我がいた。


その後、我はスライムと少年の間に入り、スライムが炎で燃えるイメージをして指を鳴らした。

するとスライムは燃え紫色の魔石を残し消えていった。


我は、振り返り少年に・・・


「お主、大丈夫か?」


と聞いた。

するといきなり、我に対しスライディング土下座(後から聞いた)をしてきて・・・


「師匠、助けてくれてありがとうございます!」


と言ってきた。

礼は要らん、たまたまだからな・・・それよりも師匠?気になり聞いく事にした。


「礼は要らん、たまたま通りかかっただけだからな。それよりも師匠?」


それから少年は、躊躇いがちに自己紹介をして師匠と言った理由を話し始めた。


少年の名前はレイト シンジョウと言うらしい。変わった名前だ。

そして我を師匠と呼んだのは魔力の使い方を知りたいのと、この世界の事を教えて欲しいらしい。


我は、いきなり現れた事に興味があったのでレイトを鑑定する。

コイツを鑑定して教えるか決めよう。


「レイトか、少し失礼」


我は心の中で、相手のステータスが見えるようにイメージする。


(鑑定結果)


[名前] シンジョウ レイト

[称号] 異世界からの転生者

[年齢] 17歳

[レベル] 1

[HP] 5/5

[MP] 1/1

[筋力] 1

[俊敏] 1

[魔力] 1

[器用] 1

[耐久] 1


[スキル]【想像魔法】 【異世界の娯楽閲覧】【異世界ショッピング】


我は、レイトのステータスを見て笑ってしまった。

その理由は簡単だ、我がさっき倒したスライムの方が強いからだ。

ちなみにさっきのスライムのステータスはこれだ。


[名前] スライム

[称号] -

[年齢] 2歳

[レベル] 3

[HP] 10/10

[MP] 0/0

[筋力] 3

[俊敏] 2

[魔力] 0

[器用] 1

[耐久] 5


[スキル] -


これはレイトが攻撃した後でのステータスだ。

全くHPが減っていない弱すぎる。

その時、我は胸に視線を感じた。


「お主、今どこを見ておった?」


「どこも見ておりません(ニコニコ)」


「まぁいい、お主のステータスを見たがゴミだった。さっきのスライムの方が強かった。だが気になる魔法があった。それを知りたいから教えてやる」


「酷い!けど、やったーーーありがとうございます!」



そんなやり取りがあり教える事になった師匠でした。



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