第5話 日本気象協会職員

 あの日は始めからおかしかった。

 震度計が3つの振動を検知した。

 地震というのは基本、単独で発生するものだ。

 それが1か所で3つも同時に発生したんだ。


 だが当時の日本は中国の進行を防ぐだけでほとんど頭がいっぱいだったさ。

 だから、とにかく目の前の現実に対処するだけで精一杯、オレらの後ろなんて気にする余裕はなかった。


 本当の恐怖は、そこにいたって言うのに。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る