第6話 加藤竜二 沼津市民
ヤツの叫び声が耳から離れない。
地獄の底から響いてくるような声。
人類が猛獣に怯える猿だった頃の記憶を掘り起こすような……ああっ! 頭にこびりついて離れない。
俺はただシェルターになっていた地下鉄の構内で縮み上がるしかなかった。
破壊音が聞こえる、大地が揺れる。
不意に非常灯が切れて辺りが真っ暗になったけど、誰も悲鳴ひとつあげられなかった。
それからヤツの《えんさ》怨嗟の声と銃声が鳴り響いて……とてつもない何かが起こって……でもそれが何かわからなかったんだ。
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