第12話 ある消防官による証言

 いやほんっとあの時は驚いたよ。

 当時は新人の消防官だったんだがね、担当していた地域では酷い場合でも家一軒が全焼位が関の山だったさ。


 そんな環境下によ、突然山火事騒ぎだもの。

 しかも複数の支部が総出で消火活動に勤しまなきゃいけない程の規模で、沈静化するのに丸三日かかったんだから。


 そんで原因は放火だったって言うし、その元凶がたった一人の女子高生だったって言うんだから、そらもう気が触れてたのかとしか思えんよなあ。


 ま、今じゃもう季節の風物詩みたいなもんで、消火活動もマニュアル化されてっから慣れたもんだけどな。

 ガハハハ!

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