第4話
「あ、お姉ちゃん。やっと帰って来た」
家に帰ると、リビングで妹 あかりが私を待っていた。
「どうしたの?」
私は、家族相手なら普通に話せる。
「彼氏できた?」
ニカッと笑うあかり。
「えっ」と小さな声を漏らす。
たぶん、私の顔赤くなってる。
顔が、熱い。
「うんうん、なるほど。
お姉ちゃん、わかりやすい」
「なんで?」
「朱音から連絡があったの。
『私の兄貴に彼氏ができたの。松本 ほたるさんって、あかりのお姉ちゃん』って」
直前にしたメッセージで確かに妹がいるっていていた。
3個下の妹同士、そっか友達だったのね。
う~、付き合い始めた初日から妹にバレるなんて。
「あと『もう、兄貴の顔緩みまくってきもいんだけど』だって」
「え、聡佑くんが!!」
「よかったね、お姉ちゃん」
「もぅ、知らない」
私は、恥ずかしくなり自室に逃げた。
聡佑くんが、にやけてくれてるのはうれしい。
私も、嬉しくて顔が緩んでしまいそう。
そのあと私は、夕飯になるまで自室のベッドの枕に顔をうずめてもだえることになった。
お姉ちゃんが、部屋へ逃げていった。
すっごい、顔赤らめて緩み切ってたんだけど。
あんなお姉ちゃん初めて見た。
よし、朱音に電話しよう。
「あ、もしもし朱音?」
『あかり、どったの?電話なんて』
「えっとさぁ、お姉ちゃんが面白くて」
『それってもしかして!』
「そう、そのもしかして。
こっちもすっごい顔緩み切って赤面して自室に逃げてっちゃった」
『そっちも、面白いことになってるね』
「私たちの楽しみが増えますな」
『ねぇ、たのしみ』
と私たちは兄姉の交際を面白く楽しむことにした。
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