Episode 2
「共同生活を始める前に、いろいろ決めていこう」
「OK!何を決めるの?」
「まずは、家事の分担だな。
ああ、ここに男だから女だからという古い固定概念は取っ払ってくれ。
俺は、亭主関白とかすきじゃない。
君たちのこともしっかり尊重したい」
俺としては、無理なく生活をしていきたい。
出来ないことをやらせるのは、かわいそうだ。
そして、なにより楽しくない。
「ま~くんは、私たちの自由にしてほしいということ?」
「ああ、そうだ。
みんな得手不得手あるだろ。
苦手なものをするなんていやじゃないか。
あ、俺の嫌なことは楽しくないことね」
「それなら、私料理はごめんなさい。ほかの家事とかはできるよ」
アイシアは、料理が苦手と。
よしよし、素直に話してくれて助かった。
「でわ、料理は得意なので料理しても良いでしょうか?」
「わたしも料理得意です・・・あ、得意なのは中華ですけど」
「私は、なんでも作れます・・・あ、ゲテモノはちょっと」
「じゃあ、料理は俺とさくらさん、レイちゃんで分担しようか」
俺がそういうと三人はギョッとしていた。
まあ、俺は一通り何でもできる。
要は、器用貧乏なだけだ。
「ああ、俺も料理は得意なんだ。ベトナム料理と中華は得意だな」
「え、男性で料理が得意な方めずらしいですね」
ちなみに、お菓子とかも作れる。
今の時代は、戦後から一世紀も経っていても亭主関白が基本で家事は女の仕事という固定概念が根付いている。
台所は、男子禁制とか。いや、クソみたいな習慣だよね。
「その他の洗濯や掃除は・・・掃除は全員、洗濯は俺、アイシア、レイちゃんでどうだろうか」
さっき、さくらさんは料理「は」といっていたからたぶん他の物は苦手なんだろうと思った。
「「「洗濯は、私たちでします」」」
三人の声が揃った。
あ、そうか女性用の下着とかあるか。
これは、俺の配慮が足りなかった。
「さくらさんは、洗濯は不得意なんじゃ」
「あ、はい。でも、真弥さんはしてはいけません。いいですね」
「はい、でわ洗濯はアイシア、レイちゃんにお願いします。
あとは、食材の買い出しは俺とさくらさんで行く方が均等かな?」
「ええ、それでいいと思います」
これで、一応は役割分担が済んだ。
共同生活って大変だな。
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