第2話、自己紹介
盗賊を
「こんにちは、少し
「っ⁉」
二人の騎士は
ナイフで
いやいや、そうでなくても大量の死体の中で
「あ~、とりあえず僕は
「■■■■■!■■■■■■■⁉」
警戒を解く為、僕は敵じゃないとアピールするものの、どうも言葉が分からない。
まあ、当然か。此処は
幼い頃、彼女とは一度会っている気が……
いやまさか、あの
「まあ、ともかく今は言語の違いを何とかする方が先かな?」
白髪の頭をがしがしと
実に
……そして、一時間後。
「つまりだ、僕は敵じゃないよ?」
何とかこの世界の言語を
遥か
「貴方が敵じゃない事は
女騎士がさも、不思議そうに
まあ、それもそうか。確かにそう考えるのも
「ぐぬぬっ……」
「あの、どうして私の顔を見て
「ああ、いや何でもないよ。それよりこの森に居た理由かな?それは僕も知らない」
「……はい?」
女騎士が
うん、まあ分からなくもない。けど、そこまで驚かなくても良いじゃないか。
「だから、分からないんだよ。何故、僕が
ともかく、僕は自分が
この世界に来る前の事から今に
話を聞き
「異世界人、ですか……」
異世界人。その単語を聞いた男の騎士が
えっと?ああ、なるほどね……
「もしかして、この世界では異世界人が
「はい、そうですね。この世界には偶に異世界から人が来る事があります」
「大体の場合、召喚されたタイプと偶然流れ着いたタイプに分かれるんだがな。ほとんどは召喚された場合で、ごく
……ふむ、その場合僕はどっちに当たるんだろうか?
多分、順当に考えれば召喚なのだろう。実際、この世界に来る前に
召喚されたにしては、召喚した
だが、話はそれで終わりではないようだ。
「
「……狂い?」
その言葉に、思わず僕はドキリとする。実際、僕は自分自身が狂っていないなんて言えない身分だ。どころか、
僕自身、あんな強すぎる
「多くは強大な
「その男は、現在魔王を名乗り辺境の
真剣な目を向ける、二人の騎士。その目は僕が危険な男なら、自分の手で始末する必要があると語っている。
恐らく、それは
「やはり、僕は
「何を言っているの?」
「いや、別にそんな大した異能は持っていないよ?ただ、再生能力が
そう言うと、僕は近くに
「っ⁉」
「な、何を⁉」
二人は突然の僕の行動に
あえて、僕はこの時嘘を混ぜて説明した。僕の能力は、ただ再生能力が高いだけではない。強すぎる不死性、それが僕の能力の
だが、それをあえて
それは、
「この通り、僕はなかなか死ねないだけで別に
「……ごめんなさい。では、最後に貴方の
名前、か。そう言えば僕自身名前に
今まで僕は化物とかナナシとか呼ばれていたけど。ロクな名前を持ってない。
「名前、ね。
「え?」
「それはどういう事だ?」
僕のセリフに、女騎士は呆けたような声を上げ、男の騎士は
そんな彼等に、僕はへらへらと何でもない風に言った。
「そのままの意味だよ。僕は物心が付いた頃には
「っ、そんな……⁉」
さあ、好きに呼んでくれたまえ!そう言う僕に、女騎士は強いショックを受けたような表情をした。男の騎士も、
「……テラ」
「うん?」
「
女騎士が半ば
きっと、この時僕は満面の
「うん、これからは僕はテラだ。じゃあ、君達の名前は?」
「私の名前はマナ。マナ=クルツ=アストラルです」
「俺の名前はアルフレッド=クルツ=アストラル。マナの兄だ」
互いの自己紹介を終えて、僕達は三人揃って笑い合った。
僕達が打ち解けた
「そう言えば、一つだけ言い忘れていた事がありました」
「うん?」
何だろう?急に
「先程は私達を
そう言って、マナが深々と頭を
その不意打ち気味の
「えっと……あ、ありがとう?」
思わず、僕はそっぽを向いて
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