グレードアップの力

 セファーンとゲーツは言われるがまま剣と

盾を聖台に乗せた、するとファーザーが祈り

かけた、まるで呪文の様なことを唱え始める

と、剣と盾は光を放ち今までの形から姿が変

わっていった。


『此れは凄い!!、前の剣とは違い、見た目

も派手になってるな!!』


『この盾は以前と変わりぃ〜、静けさを感じ

ますよぉ〜!!』


『これからの戦いに祝福を、捧げます。これ

により式は終わりです。ご武運を!!』


 グレードアップされた聖具を手にした二人

は偉大な力に満ちていた。


『此れは!!、何だこの満ち溢れんばかりの

力は?』


『おお〜、清らかな感覚ですねぇ〜、そして

一寸たりとも揺るがない感覚、素晴らしい限

りです。そっ言えばグレードアップ内容聞き

そびれましたが、どーやら聞く必要がない様

です。感じます、全身から伝わります。セフ

ァーン、此れからウィルス惑星に行きますか

ぁ?』


『ああ、そうだなゲーツ!!この力があれば

宇宙船も必要ないみたいだ、しかも、瞬間移

動もできそうだしな!!』


『それにしても、何処からでしょう?、この

辺りで助けを求める惑星がありますねぇ〜、

感じますか?』


『さっきから感じるのは、その感覚かぁ?流

石守りの盾、弱気を感じるかぁ!!』


『はい、実に感じます。剣は逆に戦いに溢れ

た強気を感じますかぁ〜?』


『ああ、その通りだ!!、そこら辺に感じる

!!まずは弱気を助けに行くとしよう!!』


 こういうとセファーンとゲーツは弱気が感

じる惑星へ瞬間移動で行った、そして襲撃し

ていた者達を次々と倒し、争いは終わった。


『こう簡単に〜、ことが済むと気持ちがい〜

いです』


『全くだ!!、今までない気持ちよさだ!!』


 一方で、ケーンとシーンは複雑な何処か不

満がある様に観えた。


『おいおい、俺たちの事忘れちゃいないだろ

ーなぁ?、一向に出る気配がないんだけど!

!此れから先、俺たちは何をしたら良いのか

?、このままずっとここにいるのか?、まっ

まさかこのまま話終わらないよな?まさか?』


『そんな訳ないよ!!だって・・・、恋愛の

対象で、一応、主役だし・・・、それに私は

王妃だからね、忘れたの?、ケーン!!』


『その恋愛対象の名前も変わっちまったから

なぁー、もーう、終わりーなんじゃねー!!』


『ケーン、お黙り!!』

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