ファーストミッション

 監視を続け警備している見回りのタイミン

グを掴んだ、ほんの僅かだが警備同士の背中

を向ける僅かな瞬間だ。


『良いか、これを使って警備してるやつを撃

て!!、そして視界に入らない所まで移動さ

せる分かったな!!』


『健ちゃん、撃てって殺すの?、こっこの俺

が?、無理だよ健ちゃん!!』


『アハハハ、安心しろ、この銃は麻酔銃だか

ら一定期間眠ってるだけだよ!!、そして、

このサングラスは味方と敵を判別し、麻酔効

果時間も表示する隠密ミッション用アイテム

だ、我ながら準備万端だろ、ハハハッ!!ク

リアール星を出る時に色々持ってきて良かっ

たよ!!』


『クリアール星かぁ〜、聞きたい事山ほどあ

るんだけど、思い出すとまた頭を締め付けら

れるから・・・、仕方ないや!!』


『それも、これも、もう直ぐだ、辛抱しろ!

!其れじゃミッションを伝える、作戦は俺が

先に突破するから聖夜は俺の援護で雫は背後

を守ってくれ!!、体制は一列で決して側を

離れず行動しろよ!!、もしも緊急事態の時

は呼び合わず叫ばずだ、グラサンのメンタル

インジゲータで仲間の状態が確認出来るから

イカしてるだろ!!、因みにアイツらは所持

してないから安心しろ、このアイテムは選ば

れし者、特殊部隊専用だからな、よしミッショ

ン開始だ!!』


 ミッションは開始した、戦士でもない俺た

ちに出来るのか不安はあったが、弱気な感じ

は俺も雫もなかった、この先の未来の為に、

自分を取り戻す為に。


『まずは、あの三人だ、行くぞ!!』


 一人目を麻酔銃で眠らせた、物と物の間に

隠し、次は監視二人を同時に眠らせなければ

ならない、健ちゃんの合図で同時に麻酔銃を

撃った、俺は無駄にというか3発も撃って眠

らせた、正直苦手だ、気持ちを落ち着かせ次

なるステージに進んだ、その時!!、雫の鼓

動が早まり、背後から監視の奴を麻酔銃で眠

らせていた、親指を立てて合図した俺はドキ

ドキしていた、そして健ちゃんの合図で三人

は集まった。


『よしっ!!、ここなら会話出来る、良かっ

たぞお前たち、聖夜は少し撃ち過ぎだがな?、

余り撃ち過ぎると一生目を覚まさなくなるか

らな!!』


『そうだったの?、危なかったアハハハー、

雫は得意気だったな、凄かったよ!!』


『余り得意じゃないと思ってたけど、体が覚

えてるのかなぁ?、意外に普通で私もビック

リした、ウフフ!』


 三人は物陰に潜めながら会話をしていた、

此れから先何が起きるのか不安はなかったが、

ある意味の休息だったのかもしれない。

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