タイムスリップロリータ

第6話～江戸での新しい生活～

さよりは江戸時代に戻ったものの、東京での生活を忘れることができなかった。彼女は、貧しい生活や村人たちの生活環境に嫌気がさしていた。

また、東京で仲良くなった少女サクラの生活に嫉妬していた。

　さよりは、村の生活に戻ってからも、頭の中は常に東京での生活が占めていた。村人たちの暮らしに対しては、「なんで私はこんな不便な生活をしていなきゃならないのだろう。さくらばかりいい思いをして」と、内心では嫉妬と自分本位な考え方が支配していた。

東京での生活にも憧れと嫉妬が入り混じっていた。特に、サクラの生活に嫉妬していた。サクラは、豊かな家庭に生まれ、かわいらしいロリータ服を着こなしていたからだ。

あのとき、サクラに貰ったロリータ服を手に取ってみた。そうするとサクラの生活の豊かさに嫉妬心が増すばかりでしたが、同時にそのロリータ服を大事にする気持ちも芽生えていました。

その時、ふとロリータ服を貰った時を思い出した。

「サクラ、本当にこれを貰っていいの？私、こんな素敵な服を着るのは初めてだよ」と、さよりは感激しながらサクラに尋ねた。

「うん、もちろん！さよりが似合うと思ったからあげたの。大切にしてね」と、サクラは優しく微笑んだ。

その事を思い出し、さよりは胸がいっぱいになった。同時に、村の暮らしと東京の生活の違いに悩み、葛藤もした。

「私はこのロリータ服を村でもずっと着ていたい。着続けたい」しかし、このロリータ服を着ているとどこでも浮いてしまう。「このままだと、いつまでも村にいることができないかもしれない。

「でも、この服はサクラから貰ったもの。大切にしなければ」と、さよりは内心で葛藤していた。

ロリータ服をいきていると危険なことも起こる。この前は、ロリータ服を着ていたらお金持ちだと山賊に勘違いされ、お金を盗まれたり、食べ物を盗まれることもあった。

そして村人には奇異な目を向けられた。

「変な服だねえそんな服なんで着てるんだい？」

こころない言葉も言われたが、さよりはサクラから貰ったロリータ服を毎日、毎日、着続けた。すると、村の人々もロリータ服を着たさよりに馴染み、さよりは自分自身の生き方を見つけることができた。

そして、ロリータ服を着て、サクラと一緒に江戸の街を歩く日がくることを夢見ながら、この新しい生活を続けるのだった。

さよりは、村でロリータ服を着る生活にもすっかり慣れて、自分自身のライフスタイルを確立していった。また、村の人々との交流を深める中で、自分に必要なものや大切なものが何かに気付き始めた。