第5話~時代を超えた友情~
「ねえこの服と髪飾りを貸してあげる。さよりは可愛いから ぜったい似合うよ! 」
とさくらは奥の方からロリータ服を取り出してきた。
「せっかく着るんから、メイクもついでにさよりにするね!」
そしてメイクも終わった。
「ありがとう。こんな可愛い服着れるなんて人生初めて、私じゃないみたい・・・」
さよりとサクラは、原宿にいき二人で遊んだり自撮りしたりと楽しい時間を送っていた。
「クレープだあ!これ美味しいよ、さよりも食べてみて!」
とサクラはさよりにクレープを差し出した。「美味しい!初めて食べた味だあ!」
そうして原宿から東京に出た。
歩いていると、ちらっとこちらを見て通行人のカップルがつぶやいた。
「うわあロリータじゃん、私だったらああいうの着れない~ブリブリしすぎだっつーの」
「俺も隣だったら歩きたくねえ~」
と言われてしまった。
その時のサクラは、またあの時の泣きそうな顔になっていた。
そして、さよりはカップルに向かって言った。
「ロリータは、リボンとかレースを詰め込んだ 究極のかわいいファッションなの、あなたたちみたいなかわいそうな人たちにはわからないでしょうね。人の事気にする暇があったら自分のこと気にしたら?」
「きもーほら行こう」
とカップルは 言って通り過ぎた。
「ロリータって、なんでこんなに可愛いのに悪口とか言われたのなんで?!」
とさよりはサクラに言った。
「確かにロリータはかわいい私も大好き だけど 偏見が多いファッションでもあるの。昔に比べれば偏見はなくなって来てるけど、まだまださっきみたいな人達も存在してるんだよ」
さよりはそう言われて周辺をよく見渡した。たしかにロリータファッションの女の子は歩いているのが少なかった。
「なんとなくわかったけど、でもロリータ着てるだけであんな事言われる筋合いはないと思う腹立つ!」
とさよりは言いました
するとサクラが
「あっ言い忘れてたけど、さっき庇ってくれてありがとう。私友達もいないから、ああいう風に言ってもらえたのが初めてで嬉しかった//////」
とサクラは言った。
「どういたしまして! あっ今ロリータファッションのお店行きたくなってきた、気分転換に行こう!」
「いいよ、あっちのお店いっぱいあるよ付いてきて」
二人は可愛いくて繊細な洋服を見て回った。
どれもフリルとレースがふんだんに付いている服にパニエで綿あめのように膨らんだワンピースがいっぱいで、さよりはうきうきしてきた。
定員さんの服もメリーゴーランド柄のスカートにケミカルレースが入っている可愛らしい服を着ていた。
するとさよりが何やらよく見ると、また初めてみるロリータ服がありました。
美しいスズメと桜の和柄に着物に似たシルエット、スカートの真ん中には桜の花が
付いている緑色の縁結びリボンがあった。そして袖にはレースがありスカートは綿あめのように膨らんでいた。
そしてさよりは驚いて言った。
「すごい、まるで江戸のお嬢様が好きそうなデザインだ・・・」
「これはね、和風ロリータ日本の伝統文化とロリータを組み合わせた物なんだよ」
とサクラは言った。
「すごい現代になっても、私が生きている江戸をこうやってロリータが引き継いでくれるんだね!」
とさよりは言った。
時間が経ち、さよりは自分の時代に戻らなければならなくなったが、サクラとの友情は深まり、お互いの時代を超えたつながりが生まれた。
「今日は楽しかった。さよりみたいな友達ができたの初めて。また会おうね今度は私が江戸に遊びに行くね!」
「私も今日はかけがえのない人生で一番の思い出になった。ありがとう、忘れない」
さくらが用意した機械に乗って、さよりは江戸時代にもどるのだった。
時代を超えた友情を育み、それぞれの世界で***突然のタイムスリップに遭遇した少女さよりと、現代から来たロリータファッションの女の子サクラの物語である。さよりは現代の文化に触れ、SNSに挑戦し、時代を超えた友情を育むことになった。二人の冒険はこれからも続くのだろうか。
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