第6話 空の夢

…………私には、夢がある。【最強】になるという夢が。その夢を抱いたのは、沙紀と為有の二人がいるから。

二人が居なかったら、私は最強を目指そうとは思っていない。

そして……今、ここはダンジョンの外である。

だが、問題はない。天空は異空間にある。

人殺しをしてでも、沙紀を助ける。

しばらく走り、私はその大きな建物についた。

ここに沙紀がいると、私の勘が言っている。私がその建物のドアを開けると、二つの檻があり……そこに、沙紀ともう一人白髪の少年がいた。

「沙紀!」「空……」

「奴が来たぞ、殺せ!」そう言い私に駆け寄って来た男を天空で殺す。

「私と沙紀を引き離すな、雑魚が」

「あ、あいつは【白級能力者シロイロ】だぞ!?あのアマ、なにもんだ!」

「私?私は空、ただの『人外』だよ」

「逃げろ、殺される!」

「逃す訳がないじゃん」

そう言うと、私は男たちの死体が床を埋め尽くすまで天空を振るった。

「ふぅ」「空……ありがとう」「いいよ、これくらい」なんて話していると、拍手が聞こえた。「君、強いね」そう言って来たのは、沙紀と同じく捕えられていた白い髪の少年だった。

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実力主義の世界で僕は我儘に生きる ソラ @sora05105255

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