第4話 妹様の帰宅

「………どうしよう……」僕は、悩んでいた。なぜか、それはーー妹が帰ってくるためだ。あの子、僕か沙紀以外の人が家に入るの嫌ってるし……あ、沙紀は僕の想い人だよ。って、沙紀に手紙出してないじゃん!終わった……とりあえず書こう。

そういうわけで私は沙紀に手紙を書くのだった……。

「書けたし出しに行かないと」そういい、私は郵便ポストにその手紙を入れるため外に出ようとして……為有と鉢合わせた。「!?!?!?」「え、誰ですか!?」「えっと、その……」「警察呼びますよ?」「自分の家から出ようとして捕まるの私!?」「まさか、お兄ちゃん?」「あ、うん」「……なんか、随分と可愛らしくなったね」「そうかな?」「……髪がサラサラだしなんか羨ましい」「え、そんなに?」「元々お兄ちゃん……お姉ちゃんは髪がさらさらだけど、なんか違和感なくなった」「さらっと私の見た目に違和感あったってディスってない!?」「気のせい気のせい、それよりお姉ちゃん」「何?」「一人称、僕じゃなくなってるよ?」「んぇ?私はこれで違和感ないんだけど……」「正直私も違和感ないし、まあいいか」「あ、私はこの手紙出してくるねー」「行ってらっしゃーい」為有に見送られ、私は手紙を郵便ポストに入れに行った。

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