君と永遠にいられる世界に行きたいな
モカ@猫
第1話君が消えた日
始まりは、君の声だった。
「あー、暇だなぁ」
普段なら仕事で疲れてすぐ寝てしまうが休日で
あるその日は、目が冴えていた。なんとなく、パソコンで動画サイトを見ていた。
「ん?なんだこれ」
サムネイルに映るひとりの女の子に、惹かれ
僕は、サムネイルをクリックした。
「ハロハロ♪みんなやっほー、はじめましてっ!
えと、これボクの声聞こえてるのかな」
元気に話す女の子
「すごいでしょ!この身体っ!ママが作ってくれたの!ママありがとう」
無邪気にニカッと笑う女の子
「え、あ、ボクのこと?えーと、ボクの名前は、ルル!魔法使いをしています!」
ルルと名乗る女の子
「魔法使いねぇ、、どうせ中の人が可愛いだの言われたいだけだろ。」
ネットは、承認欲求世界、自分が認められたくていろんな手で認められようとする世界。
「ボクは、魔法使いの《相棒》?《パートナー》?を探すためにVtuberをはじめました。」
Vtuber?ってなんだ?僕は、気になりその単語について調べた。
主にインターネットやメディアで活動する2DCGや3DCGで描画されたキャラクター(アバター)もしくはそれらを用いて動画投稿・生放送を行う配信者の総称を指す。略語として「VTuber」「Vチューバー」(ブイチューバー)が使われる(ウィキペディアより)
へぇー、そうなもの出来たのか。
「もしかしたら、みんなの中に相棒、パートナーがいるかも!なーんてね。これからよろしくね」
そう言って自己紹介的なのが終わった。
このときは、まだなんとも思っていなかった。興味なんて無かったんだ。
あれから、数ヶ月
気づいたら、僕は、ルルと名乗るVtuberのガチ勢ファンと化していた。
「あ、かせさん、スパマネありがとう」
かせというユーザー名でスパマネを送る人、、
それが僕だった。ルルがこの世にいてくれる分僕は、頑張れる。ルルの純粋な笑顔を見てるだけで僕は頑張れた。
「なんで?勝てないの?魔法が使えたら勝てるのにいい」
かせ「あはは、そうゆうゲームだからね」
「そうゆうゲームだからとか言わないでよ!」
また、ルルからも僕の存在を認知してくれていた。
これから先も応援したいし、いつか有名になるルルを期待していた。だから、コメントもスパネも続けた。
可愛い衣装を着ていつもの笑顔で、動いてるルルも想像できた。そのために仕事頑張ろうと思っていた。
ある日の配信のことだった
「急な発表でごめんなさい。えと、ルルは、Vtuberを卒業することになりました。短い間でしたが今まで本当に応援ありがとうございました。」
は?なんで、そんな急に、、
「理由としましては、ボク自身このまま続けて上手くいくのかという不安があって、続けるのが困難になったからです。」
たしかに、ここ最近、とあるサイトでルルを叩いてる集団がいた。「どうせ、金目当て」「可愛い子ぶってるだけだ」といろんなことが書かれていた。
そんなこと、ルルがするはずがない。
かせ「そか、今まで続けてくれてありがとう」
言葉を選びながらコメントを送った。
「かせさん、、ありがとうございます。かせさんは、いつも優しく応援してくれて嬉しかったです。」
本当に、最後なんだ、、感覚がしない
ルルが消える感覚が
「みなさん、本当にありがとうございました。、、、、これにて、、ルルの卒業配信を終わりにします。」
待って!本当に消えるのかよ
「最後に、、、」
「ハロハロ♪みんなやほー!来てくれてありがとう!、、、ごめんね」
×この配信は、終了しました。
え?そうだ、ドッキリだ、きっとドッキリ
明日になったらドッキリでしたってなって、、
そのことを期待して僕は、眠りについた。
翌日、その願いは叶わなかった。
ルルのアカウントが消えていた。
え?ドッキリだって、、、
受け入れないといけないのに受け入れられなかった。
ルルは、今どこにいるんだよ。
ルルがいる世界にいきたいな
??「やっと、見つけた、、ボクのパートナー」
君と永遠にいられる世界に行きたいな モカ@猫 @mokaneko02
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