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2025年2月24日 02:48
まず、このエッセイを書いていただけたことに心から感謝いたします。 198話、5日間で一気読みしたので、目が変になりました。A4の紙にメモ23枚、コピー60枚撮り、やっとさっきまとめ終わりました。知りたかったのは「プロット」「三幕八場構成」「描写」の基本と、「ニ場の盛り上げ・敵を作る」が特に役立ちました。 おかげで最後の一本、「私の代表作」を書くことができそうです。 それと「心の傷を癒すために書く人がいます。その傷が言えたときに書くのをやめるのはいいことだと思います」この言葉に救われました。 私は20代の頃漫画を描いていて、いろんな事情でプロを目指すこともできずに挫折しました。《「昔語り〜漫画同人誌の頃」参照》今は、右肩を筋断裂してしまい絵が描けません。 このままでは悔しくて死んでも死に切れんと思い、還暦を機に「書いたこともない小説を100ページ描いて投稿する」という無謀な目標を掲げ、3千字(ショートショート)→1万字→2万字→4万字(コバルト長編ノベル・一次選考突破)まで漕ぎ着けました。「やったー! これで満足。心の膿出し終了」2022年12月末のことでした。 ところが「やめるな、もったいない」とパソコン教室の先生、仲のいい従兄弟、漫画時代の友人、カクヨムメンバー等から止められて、あまりの想定外にどうしていいか分からず、気がついたらシャーロック・ホームズの二時制作を描く約束をしてしまい(年間目標を4万字→10万字に変更)結局12万字(5話連載)書いてしまいました。 このとき初めて、長編は短編と書き方が全然違うのに気がつきます。ちなみに私はラストを決め、イントロを書き(一番苦手)間をシーンで繋ぐ宮崎駿方式でした。(私は、外にモチベーションを作らないと書けない悪いタイプです) 10万字クラスを書けるのがバレてしまい、どうにも引っ込みがきかなくなり「じゃあ、あと一本私の代表作を書いて終わりにするね。(それで勘弁してくれ、私はもう68歳なんだー)」 私は、プロット(箇条書きはしたことあります)も構成も一度もちゃんとやったことがなく、頭の中のネームが最初から最後まで通しでできたら、一気に書くという書き方をしてきました。 でも、それも4万字が限度。今回のは12〜16万字になりそう。ラストの三幕と、初めの一幕は無理矢理書いたが、二幕がどうしても書けない。(盛り上がらない) これは基本(王道)をやらんと無理だ。 そこでたまたま見つけた(小説推理新人賞をGoogleで調べていてカクヨムの記事を見つけて、そこから入りました)このエッセイを参考にすることに。 このエッセイで一番助かったのは「敵を作れ」でした。それも「他の作品からパクってもいい」そこで、たまたま放映された「ライオンキング」の「意地悪なスカーおじさん」を真似することに。途端に話がつながり、伏線もはれてプロットが大筋で完成。やったー! 主役・ヒロインのキャラもさらに練り直し、(人間関係等)設定に振り回されるのではない、生身のキャラにできました。(キャラクターが、設定のせいでうまく動けなかったので、止まってしまっていたのです) これでなんとか書けそうです。ただ、いまだに「なんで私は書かなきゃならんのかしら?」という疑問が残るのです。 プロになる気はサラサラないし(68だよ?馬鹿じゃん)もう最初の目標はクリアしちゃったから、私的には満足しちゃったのに。 なんか他人に引き摺られて、引っ込みつかなくなってるだけなのに、なぜ私は書こうとするのか?(カクヨムじゃ、まともにPVも、スターもつかない) 書くだけなら、SSを週2本くらいなら書けるんだから(1200〜6,000字・星新一方式)それでいいじゃん、長編なんて私にはあってないよ。 資料集めだけで10ケ月もかかり、今だってやったこともない構成に苦しんで、やり方探しまくって。そんなにしてまで書く必要あるのでしょうか? 1円にもならないのに、時間の全てをこんなことに費やして。 あるとしたら、「新しい自分の発見」と、「楽しい」(どう考えても苦しいけど)この二つ。迷いながらも、決して手を止めない(止められない)私も書くことに取り憑かれてしまったようなのです。
作者からの返信
読んでいただきましてありがとうございます。一気に読まれて、さぞかし目がお疲れになったことでしょう。無理をせずに、時間を見ては必要なところを読まれるといいと思います。何のために書かれるのか、は人それぞれですが、色々いえます。山口惠以子 53歳デビュー 松本清張賞葉室麟 54歳デビュー沼田まほかる 56歳デビュー隆慶一郎 61歳デビュー若竹千佐子 63歳デビュー 芥川賞受賞相川郁恵 64歳デビュー 児童文学佐野広実 59歳デビュー 江戸川乱歩賞藤崎和男 74歳デビュー 群像新人賞黒田夏子 75歳デビュー 芥川賞加藤廣 75歳デビュー ライトノベルにも50代でデビューされた作家さんが数人います。作家10年説というのもあり、今の作家は現実には10年しかいいものを書いていない。10年経って読まれやすさがなくなった作家は出版社にうとまれていくし、本が出せなくなっていく。昔は作家になったらずっと作家でいられましたが、今は努力しない人は食えなくなる時代です。作家は大変な商売で、5年、10年というサイクルで自分を改革していかなければならない。時代の変化があるからです。とくに21世紀になって、ネット・スマホ普及で時代の移り変わりが早くなりました。出版側も、受賞作品を選ぶときに10年は一緒にやっていきたい人を選んでいます。体力的なこともありますが、年齢に関しては考えなくてもいい気もします。また、世の創作者の多くが、「自分が生きている間に文化を築かないうちは死ねない」という考えのもとで取り組んでいると思います。こういう話があります。人はどうして生きているのかという神様へのレジスタンスなことを考えてはいけない。生きている間に何をするのかを考えなさい。どう生きるのかよりも、自分はどう死ぬのかを考えないと、人生は見えてこないものなの。生きるとは、自分の一生涯をかけて大切なものを伝えるために励み、のことことだと思う。私にはあなた達が残せたこと、これが私の生きてきた証。がんになってあと半年の命となった母親が単身赴任の父と中2と小2の娘たちに、そんなことを語ったという投書だったか、コラムだったかを学生のころに読んだことがあります。何のために書くのかは人それぞれです。新しい自分の発見と楽しさのためにお話を作られるために、役立てたのならば幸いです。ありがとうございました。
2024年10月4日 03:39
とても分かりやすかったです。ありがとうございます。短編を遂行中なのですが、三幕八場で見直してみると、行き詰っていたものがすっきり整理できた気がしました。
読んでいただきましてありがとうございます。お役に立てたようで幸いです。ありがとうございました。
まず、このエッセイを書いていただけたことに心から感謝いたします。
198話、5日間で一気読みしたので、目が変になりました。
A4の紙にメモ23枚、コピー60枚撮り、やっとさっきまとめ終わりました。
知りたかったのは「プロット」「三幕八場構成」「描写」の基本と、「ニ場の盛り上げ・敵を作る」が特に役立ちました。
おかげで最後の一本、「私の代表作」を書くことができそうです。
それと「心の傷を癒すために書く人がいます。その傷が言えたときに書くのをやめるのはいいことだと思います」この言葉に救われました。
私は20代の頃漫画を描いていて、いろんな事情でプロを目指すこともできずに挫折しました。《「昔語り〜漫画同人誌の頃」参照》今は、右肩を筋断裂してしまい絵が描けません。
このままでは悔しくて死んでも死に切れんと思い、還暦を機に「書いたこともない小説を100ページ描いて投稿する」という無謀な目標を掲げ、3千字(ショートショート)→1万字→2万字→4万字(コバルト長編ノベル・一次選考突破)まで漕ぎ着けました。「やったー! これで満足。心の膿出し終了」2022年12月末のことでした。
ところが「やめるな、もったいない」とパソコン教室の先生、仲のいい従兄弟、漫画時代の友人、カクヨムメンバー等から止められて、あまりの想定外にどうしていいか分からず、気がついたらシャーロック・ホームズの二時制作を描く約束をしてしまい(年間目標を4万字→10万字に変更)結局12万字(5話連載)書いてしまいました。
このとき初めて、長編は短編と書き方が全然違うのに気がつきます。ちなみに私はラストを決め、イントロを書き(一番苦手)間をシーンで繋ぐ宮崎駿方式でした。
(私は、外にモチベーションを作らないと書けない悪いタイプです)
10万字クラスを書けるのがバレてしまい、どうにも引っ込みがきかなくなり「じゃあ、あと一本私の代表作を書いて終わりにするね。(それで勘弁してくれ、私はもう68歳なんだー)」
私は、プロット(箇条書きはしたことあります)も構成も一度もちゃんとやったことがなく、頭の中のネームが最初から最後まで通しでできたら、一気に書くという書き方をしてきました。
でも、それも4万字が限度。今回のは12〜16万字になりそう。ラストの三幕と、初めの一幕は無理矢理書いたが、二幕がどうしても書けない。(盛り上がらない)
これは基本(王道)をやらんと無理だ。
そこでたまたま見つけた(小説推理新人賞をGoogleで調べていてカクヨムの記事を見つけて、そこから入りました)このエッセイを参考にすることに。
このエッセイで一番助かったのは「敵を作れ」でした。それも「他の作品からパクってもいい」そこで、たまたま放映された「ライオンキング」の「意地悪なスカーおじさん」を真似することに。途端に話がつながり、伏線もはれてプロットが大筋で完成。やったー!
主役・ヒロインのキャラもさらに練り直し、(人間関係等)設定に振り回されるのではない、生身のキャラにできました。(キャラクターが、設定のせいでうまく動けなかったので、止まってしまっていたのです)
これでなんとか書けそうです。ただ、いまだに「なんで私は書かなきゃならんのかしら?」という疑問が残るのです。
プロになる気はサラサラないし(68だよ?馬鹿じゃん)もう最初の目標はクリアしちゃったから、私的には満足しちゃったのに。
なんか他人に引き摺られて、引っ込みつかなくなってるだけなのに、なぜ私は書こうとするのか?(カクヨムじゃ、まともにPVも、スターもつかない)
書くだけなら、SSを週2本くらいなら書けるんだから(1200〜6,000字・星新一方式)それでいいじゃん、長編なんて私にはあってないよ。
資料集めだけで10ケ月もかかり、今だってやったこともない構成に苦しんで、やり方探しまくって。そんなにしてまで書く必要あるのでしょうか?
1円にもならないのに、時間の全てをこんなことに費やして。
あるとしたら、「新しい自分の発見」と、「楽しい」(どう考えても苦しいけど)この二つ。迷いながらも、決して手を止めない(止められない)私も書くことに取り憑かれてしまったようなのです。
作者からの返信
読んでいただきましてありがとうございます。
一気に読まれて、さぞかし目がお疲れになったことでしょう。無理をせずに、時間を見ては必要なところを読まれるといいと思います。
何のために書かれるのか、は人それぞれですが、色々いえます。
山口惠以子 53歳デビュー 松本清張賞
葉室麟 54歳デビュー
沼田まほかる 56歳デビュー
隆慶一郎 61歳デビュー
若竹千佐子 63歳デビュー 芥川賞受賞
相川郁恵 64歳デビュー 児童文学
佐野広実 59歳デビュー 江戸川乱歩賞
藤崎和男 74歳デビュー 群像新人賞
黒田夏子 75歳デビュー 芥川賞
加藤廣 75歳デビュー
ライトノベルにも50代でデビューされた作家さんが数人います。
作家10年説というのもあり、今の作家は現実には10年しかいいものを書いていない。10年経って読まれやすさがなくなった作家は出版社にうとまれていくし、本が出せなくなっていく。
昔は作家になったらずっと作家でいられましたが、今は努力しない人は食えなくなる時代です。
作家は大変な商売で、5年、10年というサイクルで自分を改革していかなければならない。時代の変化があるからです。とくに21世紀になって、ネット・スマホ普及で時代の移り変わりが早くなりました。
出版側も、受賞作品を選ぶときに10年は一緒にやっていきたい人を選んでいます。
体力的なこともありますが、年齢に関しては考えなくてもいい気もします。
また、世の創作者の多くが、「自分が生きている間に文化を築かないうちは死ねない」という考えのもとで取り組んでいると思います。
こういう話があります。
人はどうして生きているのかという神様へのレジスタンスなことを考えてはいけない。生きている間に何をするのかを考えなさい。
どう生きるのかよりも、自分はどう死ぬのかを考えないと、人生は見えてこないものなの。
生きるとは、自分の一生涯をかけて大切なものを伝えるために励み、のことことだと思う。私にはあなた達が残せたこと、これが私の生きてきた証。
がんになってあと半年の命となった母親が単身赴任の父と中2と小2の娘たちに、そんなことを語ったという投書だったか、コラムだったかを学生のころに読んだことがあります。
何のために書くのかは人それぞれです。
新しい自分の発見と楽しさのためにお話を作られるために、役立てたのならば幸いです。
ありがとうございました。