ラーメンぬいぐるみ亭
永遠の絆
第1杯目 開店
とある都市に、ぬいぐるみだけのラーメン店が、存在していた。
「おや、こんな所にラーメン店が、店名は、【ぬいぐるみ亭】変わった店名だな、
面白い、入って見るか」
男性サラリーマンが、新規店の発掘するために、ぬいぐるみ亭に来店した。
「いらっしゃいませ~」
「いらっしゃい」
「なっ!ぬいぐるみが、動いていると言うか、生きている!」
男性は、てっきり着ぬぐるみを着ての接客をするのかなと思っていたが、来店したら、実際には、本物のぬいぐるみが、接客や調理をしていた。
「えっと、ここは、ちゃんとしたラーメン店で良いのかな?」
「はい、大丈夫ですよ、保健所の許可証も有りますよ、調理師も有りますので、
安心して、お食事を楽しんで行って下さい」
男性サラリーマンは、ぬいぐるみに案内され入店して、席に着いてメニュー表を見ていた。
「テリーベアが、接客担当か、厨房は、猫のぬいぐるみが、担当で、会計は犬のぬいぐるみか、適材適所かも」
「お客さん、注文は、決まりました?」
「ん、ああ、塩ラーメン一つ」
「塩ラーメンですね、かしこ参りました、塩一丁」
「あいよー」
テリーベアが、注文を取って、猫のぬいぐるみが、答えた。
「あの猫のぬいぐるみ、手際良い、ここは、当たりかな?」
ラーメン店に通い慣れて、ラーメンにうるさい、男性サラリーマンも納得する手際だった。
「塩ラーメン上がったよ」
「はーい、今もって行きま~す」
「おっ、できたな、思っていたよりも、早い」
「お待たせいたしました。塩ラーメンです」
「ほぉ~旨そうに見えるが、感じな味は?」
男性サラリーマンは、一口スープを口に含んだ。
「!なんだ、このスープ、今まで通った他のラーメン店なんか、比べものに成らない位に上品な旨さだ、こんなスープ飲んだ事が無い初めてだ」
「お客さん、どうだい、店のスープ《うちのすーぷ》旨いだろう、麺も食べてみてくれ」
猫のぬいぐるみが、男性サラリーマンにスープの感想を聞いてきた。
「!この麺手打ちですか?」
「よく分かったなぁ、恐竜のぬいぐるみのお手製だ」
「こんなに旨いのに、なんで、こんなに旨いのにお客さんが、ガラガラなんですね?」
「まぁ、それは、俺達が、ぬいぐるみだからだ、ぬいぐるみが、作った物を誰が食べたいと思う、居ないだろう」
猫のぬいぐるみが、悲しい現実を男性サラリーマンに話した。
「まぁ、確かに、けど、逆に考えて、このラーメン店は、度胸試しのラーメン店で売り出せば、流行りますよ」
「俺達は、SNS詳しく無いんだ」
「じゃあ、俺が、SNSで拡散希望で発信しましょうか?」
「この際だから、やって貰いましょうよ」
テリーベアが、男性サラリーマンの提案に賛成した。
「そうだな、にいちゃん、頼むわ」
猫のぬいぐるみが、男性サラリーマンの提案に賛成し、発信を任せた。
「ありがとうございます、じゃあ、直ぐに発信しますね」
男性サラリーマンが、発信したら、ポツリポツリお客さんが、やって来た。
「じゃあ、お会計お願いします。」
男性サラリーマンは、会計を終えて、店を後にした。リピーターになることを決めて。
男性サラリーマンのおかげで、ぬいぐるみ亭は、黒字安定し、
今日も度胸の有るお客様をお待ちしています。
ラーメンぬいぐるみ亭 永遠の絆 @bannku
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