姿を消した女の子

真「おはようございます。」

すうは「おはようございます!!」

緑林「あ、おはようございます。今日もよろしくね」

真「はい、よろしくお願いします。」

ふたりの声が響く事務室前

ほんとにすごいな、毎日毎日事務所に来て

緑林「今日は、ーー練習室でのダンスレッスンとなっています。」

真「わかりました。行くよ、すうは」

すうは「はい!」

あれ?桃さんの姿が見当たらないような

普段なら一番最初に事務所に来てるはずなんだけど

なにかあったのかな

たまにはこうゆうときあるもんね。


青い空がオレンジ色に染まっていく

それだけの時間が過ぎても

桃さんは事務所に来なかった。

緑林「真さん」

真「どうかしました?」

緑林「桃さんって」

真「えーと、、僕たちよりも先に来て先に帰ったんじゃないんですか?」

たまに桃さんはご家庭の事情で2人よりも先にレッスンを受け帰ることがある

でも

緑林「それが、、今日一日桃さんの姿を見てなくて」

すうは「え?」

真「は??見てないってどうゆうことですか?!」

この様子だと

二人も桃さんの行方を知らない

どうして、、

真「あ、すうはって同じクラスだったよね?」

すうは「はい」

真「学校には居た?」

すうは「学校には来てました。僕が見た限りでは変わった様子なんて」

真「なんで、、」

冷える空気

こんな状態じゃ

緑林「明日のレッスンは止めましょう。」

真「、、、ごめんなさい。」

緑林「大丈夫です。」

下を内向く二人

私にできること

「わーお、すごい空気だねえ、、、、、、」

緑林「トレーナーさん、、あの明日の」

「うん、いいよ。最近練習ばっかだったからたまには休まないと」

緑林「ありがとうございます!」

トレーナーさんにはいつも迷惑かけてばっかりだ。

私なんかよりも三人のサポートを的確にしてて

私は、、、

「真」

真「なんでしょうか?」

「君は分かるんじゃない?桃のこと、多少は」

真「、、、、、、、、、、、今日は失礼します、おつかれさまです。」

すうは「えと、僕も、、、」

二人は事務所から去って行った。

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桃さんになにが

学校ではいつも通り

人気者で、、誰からも愛されてて

僕とは真逆のような人なのに

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「きっと大丈夫ですよ。」

緑林「、、、」

「今回のことは私達大人がどうこう言う権利はないと思います。遠くから見守ることが彼らのために」

「そうですよね。」

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なんでなにも分からなかったんだよ

よくよく考えたらそうじゃん、、

僕は、、親友いや友達として駄目だ。

あの時、桃を守るって言ったじゃないか。

僕がなんとかしないと

でも、出来るのかな

こんなとき紫月だったら、、、

し、、づき?なんで紫月が出てくるんだよ!!

あいつなんてもうどうでもいいんだよ。

今は桃を連れ戻さないと、、、

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