豪華な食事会
天井から吊らされたシャンデリア
花柄に掘られたカップ
今日は、佐久美家で開催される食事会
桃「皆様、
大切に育てられた純白なお姫様
桃「では、今後に期待しまして乾杯」
カチンと響くガラスの音
大人たちが談笑し皿の上に飾られていたお肉が減っていく。
「このステーキ美味しいなあ。さすが佐久美家!!」
桃父「そうだろ?うち専属シェフは自慢だよ。あっはは!」
「桃様は高校2年生でしたっけ?」
桃「はい、そうです。」
「もう2年生かぁ、早いなぁぁ少し前まで小学生だったはずなのに」
桃「ふふ、時の流れは早いものですね。」
食事会も終盤となり
シェフやメイドさんたちがデザートを運んでくる。
机に並べられたアフタヌーンティースタンド
ケーキやマカロンや果物
美味しそうなモノばかり、好きなものから食べたい気持ちはありますが。ただ、礼儀として下の段から頂きます。佐久美家の娘として礼儀や作法を間違ってはいけません。
平和な時間がただ過ぎる、、
このまま何もなく終わればいいのですが、、
紅茶を嗜み
「あ、おたくってテレビとか見ます?」
桃母「時報は見ますがそれ以外はあまり見ませんね。」
「そうかいそうかい。」
「この前、たまたま見たんだが、、アイドルが」
【アイドル】
という単語が突然飛び交う
え?なんで、、、
ガタガタと震える足
桃父「ふーん、、そうか、うちはそういった娯楽には興味がなくてな。」
「まぁ、だろうな、、ただ、桃ちゃんに似た子が出てさ」
あ、あ、あ、
どうしよ、どうすれば、、
桃父「はぁ?!、桃がアイドルなんかするものか!!な?桃」
桃「え、、あ、はい。」
反射的に答えてしまった
でも、ここで正直に答えてしまったら
どうなるか
桃父「桃は家の大事な後継ぎなんだぞ!アイドルとかいう娯楽なんぞさせるか!」
そう、、、私は後継ぎの身
佐久美家を穢すようなことは赦されない。
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