過去の研究生たちの行方

小さな部屋に響く紙の音

すうは「これ、ほんとに必要か?」

真「分からないけど、何が出てもいいように」

桃「真はすごいよね、テストはいつも高得点」

3人は真剣に勉学に励んでいた

ーーーーーーーーーーーーー

事務室

珍しく私以外いない事務室

資料で散らかった机の上を片付け終わり

なんとなく事務室の中を見渡す。

緑林「この部屋」

いつもは鍵で閉められている部屋

ドアノブに手を伸ばす

ガチャ

ありも簡単に開く扉

中には沢山のファイルが保管されていた。

緑林「なにこれ?」 

ひとつのファイルを手に取り

パラとページをめくる

写真、、沢山の写真が残されていた。

私の知らない場所

でも、建物の構造は私の知ってる場所と同じで

今では考えられないほどの人数が写っていた。

また、めくる

教室の割当表が目についた

1組、2組、3組と続くなか

異質な教室がひとつだけ

[問題児組]

そう書かれたページに居たのは

桃、真、すうはの3人だった

3人が問題児?

どうゆうこと

3人は、問題を起こすようには思えない

真面目で一生懸命で、、、、

「こーら、緑林さんが入っていい場所じゃないでしょ?」

後ろから声がする

緑林「ご、ごめんなさい!トレーナーさん」

「まぁ、開けっぱなしだった私も悪いんだけどさ」

「ここは、この事務所の思い出や記録を集めた部屋。滅多に使うことが無いから普段は鍵を締めているだけで怪しい物とかは一切置いてないよ。私が知る限りではね。」

緑林「あの」

「ん?」

緑林「この研究生たちってどこに行ったんですか?」

「わぁー懐かしい、、、ーーちゃんとーーちゃん仲良かったよなぁ」

ニコニコと話し出す

「ーーくんは歌が上手くて」

緑林「あ、あの?」

「引き抜かれた」

え?

「他事務所に取られた、、お金をやるからお宅のアイドルをくれと、、ね」

「うちの事務所、他事務所と比べたら実力高い子たちが揃っていてさ、皆とも窃まれた。」

緑林「止めなかったんですか?」

「止めたよ、でも拒否権も決定権も社長にしななかった。社長がイェスと言ってしまったら私達は何もできない」

「で、残ったのが3人だった」

緑林「それは、問題児だからですか?」

「あー、それも見ちゃったかぁ。」

緑林「ごめんなさい、」

「いや、大丈夫だよ。、、、、詳しいことは私も知らないけどね。社長がいつも絶対にこの3人はうちで育てるって言って、社長のお気に入りだったからなのかな」

緑林「そうなんですか」


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