はじまりの歌を
初ライブ前日、事件は起こった。
住民「いやぁ、その、、スピーカー?が壊れてしまって、使えなくなってしまった。」
ライブで使う予定だった音響機具が壊れ
曲が流れなくなってしまった。
すうは「ちょっと、見ていいですか?」
真「え?すうは、わかるの?」
すうは「うーん」
真「すうはが役に立つときが来るなんて」
すうは「わかりません(^ω^)」
真「は?」
緑林「えーと、、どうしましょうか」
前日というのが痛いですね。
数週間前とかなら修理に出してという選択があるけど
今そんなことしてたら間に合わない。
桃「うーん。代わりになるものとか」
住民「
緑林「お気持ちは嬉しいのですが」
人様の物を使うのはちょっと
それこそ壊したら、、、
でも、、音源がないと
三人「、、、、、」
真「桃、すうは、、言いたいことわかるよね」
え
すうは「うん」
桃「はい」
?
真「みなさん、安心してください。このライブはやり遂げます。どんなに形は違っても」
でも、、音は流れな、、
桃「マネージャーさん、大丈夫です。私たちに任せてください。新人ではありますが初めてではないので」
そう桃さんは微笑み
2人のところへと駆け寄った。
なにを考えているのでしょうか
当日
3人の姿は公園に無かった。
正確にはステージに無かった
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
桃「みなさん!はじめまして桃といいます!よろしくお願いします!」
客なんて誰一人いない
みな通り過ぎ歩くだけ。
桃「一曲だけでも、、」
マイク一本だけのライブ
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すうは「わかったぞ!僕が輝きすぎて見れなくて」
シーーーン
すうは「そこの君!聞いていかないか?おい!」
ごめんなさいと礼をされ
足早にその場を去る人
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
真「聞いてください」
誰もいないなか
諦めずに歌い続ける。
真「僕たちのことを知ってくれると嬉しいです。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
数時間前
桃「いわゆるゲリラです!」
緑林「げ、ゲリラ?!大丈夫なんですか?」
真「予定してた状態でもゲリラみたいなものでしょ。事前に告知なんかしてないんだからさ。」
そうですが、、
練習してた形ではなくなり
真「大丈夫だよ。人前でやること自体ははじめてじゃないし。そのための研究生期間だろうしね。」
すうは「僕たちならこれくらいできますよ!」
緑林「で、、でも!」
桃「マネージャーさんの気持ちは分かります。ですが、、だからと言ってこのライブを無くしてはいけません。みなさんが手伝ってくれた。これまでの恩として私達はライブをしないといけないんです。」
それは、、私だってわかってる。
桃「信じてください」
そう言って、三人はにっこりと微笑み
緑林「わかりました」
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遠目から三人の姿を見る
その姿は頼もしく、かわいくかっこいい
見ていたはずなのに見たこのない姿
トンっと後ろから肩を軽く叩かれる。
緑林「誰、、」
「ども!」
トレーナーさん
「どうですか?」
緑林「どうって」
「三人のライブ」
緑林「すごいなって思いました。想定外のことが起きてもすぐに対応して」
「たしかに、そこもすごいですけど、彼らの歌と振り、、そして、根性」
緑林「根性、、、」
「歌やフリは私達スタッフ一同教えましたが、根性、気持ちの問題は一切教えてません。」
緑林「…」
「さ、流石にモラルとかは教えましたよ。アイドルである前に彼らはまだ高校生ですので
ただ
どんなにお客さんが居なくても各々表に出さずに笑い続ける姿」
「彼らはきっと、強い子達ですよ」
「私が見てきたアイドルは、全員では無いですが泣いたり怒ったり正常を保てない状態になる子達ばっかりでした。」
「緑林さんは、きっと運が良かったんでしょうね」
運?
緑林「そんな、運なんて」
「彼らは私達が思ってるよりも大きくなりますよ。」
私が思ってるよりも大きく
3人は、、前を向き笑顔で
3人「ありがとうございました!」
ライブを終えた
緑林「お疲れ様」
3人「お疲れ様です」
まるでやり切ったかのようか顔をして
すうは「思ってたより人来なかったな」
桃「はじめですし」
真「そうだよ、僕らはアイドルになったばっかり
これからが本番なんだよ。」
すうは「そうか!いつか沢山のファンが出来て」
挫けることなんて無く
3人はこれからを話していた。
トレーナーさんが言ってたとおり
3人は、、強いんだ。
「緑林さん!」
緑林「はい」
「3人のことお願いしますね」
緑林「はい!分かりました!」
3人の後ろを追うように
私は事務所へと向かった。
本当に弱いのは
3人を弱いと決めつけた
私なんだ。
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