夕暮れの夜道をひとつの人形が通る

※桃目線です。今までで一番闇が見えます

すっかり、夜になってしまいました。

視察のあと、つい熱が入ってしまい

時間を忘れて3人で振り付けの練習をして。

気づいたらこんな時間に

早く帰らなければお父様とお母様に怒られてしまう。

普段こんな時間出歩かないから

同じ道でも景色って変わるものなんですね。

、、、、真大丈夫かな。

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真「、、、」

桃「まこと!」

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ひとりで追い詰めてなければいいですけど。

真、、、大丈夫です、私がいますから。

真が失った分を私が補ってあげないと。

あと、、レサさんのことですね。

幼い頃はよくお世話になりましたけど

今はどこに居るのでしょうか。

そもそも、不謹慎ですが生きてるのかも不明な状態。

真にとってレサさんは大きな存在だったでしょうし

早く見つかってくれることを祈るばかり。

桃「はぁ」

思わずため息が漏れる。

え、、眩しい。

ピカーと直線に光が漏れて見えた。

その光は近づいてきて

急にブレーキをかけて止まる黒色の車。

桃「え?」

ガタとドアが開き。

「お嬢様、お乗りください。」

桃「え、、なんで、、ここに?」

「お父様が桃様と早期に話をしたいと」

お父様が、、?

桃「あ、、今って何時ですか?」

「19時10分ですが、、」

桃「ウソ?!」

急いで車に乗り、家へと向かう。

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桃「お父様、申し訳ございませんでした!」

桃父「何時だと思っているんだ!おまえは、ここを継ぐ身なんだぞ!」

桃「ごめんなさい。これからは気をつけますのでお赦しください。」

考え事ばかり、してたあまり

19時を過ぎていたことに気づきませんでした。

桃父「もう二度とこうゆうことが無いように」

桃「分かりました。」

桃父「部屋に戻れ」

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佐久美家

それは、代々伝わる。名家である。

ひとり娘である私はお父様とお母様を継ぐ身として

佐久美家をけがすようなことは赦されない。

アイドルに関しては親には言ってないない

それこそけがす行為に見なされるため

それでも、やりたかった。アイドルというものを

あの日見た映像

ひとりのアイドルがみんなを笑顔にする

私にとってそれは、人生を変えたものだった。

真が言ってくれた。

「一緒にやろう」って

家族には内緒で、私は真と書類を出した。

保護者確認欄はお互いに書いた。

バレるかと思ったけど案外バレなかった。

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コンコン

桃母「入るわよ」

桃「どうしたんですか、お母様」

桃母「その、、桃はまだ若いから少しぐらい遅れてもいいけど」

お母さまはどこか言いずらそうに

話を続ける

桃「お母様?」

桃母「ないと思うけど、、なにか隠してることないよね?」

桃「え、、、」

ポロポロと零れだす汗

震える声で

桃「そ、そんな、、隠しごとなんてするわけ、、ないよ。」

お母様は「安心した」と笑顔で

私の部屋を跡にした。


きっと、アイドルをしてることがバレたら

なにされるかなんて分からない。

最悪、この家から追い出されるかもしれない。

それは嫌だ、、だから、、隠して

ここに居れるように。

バタンと体をベッドに倒れる。

これからどうなるんだろう。

アイドルになれて、真と一緒になれて、すうはさんと出会って、、

いつか、お客さんに笑顔を、、、、

ずっと私は、、アイドルでいれるのでしょうか。

体を起こし宿題を済ませようとしたとき

視界に映った1枚の写真

まだ、小さかったときの私と真とレサさんの

レサさん、、私達はアイドルになりました。

いつか、あなたを見つけます。








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この隠しごとだけはバレないように

バレないならどんな痛みも耐えれます

いつか

誰かを笑顔にできますように

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