変わったクレープと変わった記事

※真目線です。

フードコートについた僕たちはちょうどいい席を取り

なにを食べるか話をしていた。

ラーメン。うどん。ハンバーガー。うーん

どれにしようかな。正直何でもいい。

桃「あそこに、クレープ屋さんがありますよ!」

え?クレープ、、?

すうは「クレープかぁ、食べる機会ってあまりないよね。」

たしかにそうだけど。今??

まぁ、いいや。

桃「真は何にするんですか?」

真「えーと、、、うどんにするよ。」

なんとなく視界に入っただけで食べたいわけじゃないけど。

各々注文しに行った。

えーと。レモンかけうどん冷めの並みでえびフライでもトッピングで付けようかな。

席に戻るか。

てか、クレープ屋さんってなにがあるんだ。

フルーツしか思いつかないや。

桃は苺とか頼みそうだなぁ。

あ、もう戻ってる。

真「よいしょ、」

桃「見て!真。」

真「ん?なに」

桃「苺クリームクレープっていうのがあって」

苺を使ったクリームに苺がゴロッと入ったクレープと桃は上機嫌に話していた。

すうは「僕のは、、、カレークレープさ!」

え?、、は?

真「なんて?」

すうは「カレークレープさ!」

は?、、、聞き間違いだと思いたかったが。

ほんとうにカレーと言っているのか。

こいつは、ほんとうに馬鹿なんだな。

真「すうは、、それ、、さ、カレーじゃなくてチョコじゃないかな。それと、カレークレープってあまり聞かないかな。」

すうは「え?これ、カレーじゃないのか?」

え?

真「馬鹿なの?」

すうは「チョコだったんだ。まぁ、食べれるから」

えぇぇ、メニュに書いてるはずなんだけどな。

てか、どうやって、、「これ」で頼んだのか?

桃「お手洗い行ってきますね。」

と、桃は席を外した。

、、、、、、、

黙々と各々食べ始める。気まずい。

なにを話せばいいんだ。

あ、そういや

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数年前

部屋でひとり、スマホをいじっていたときのこと。

おすすめのニュースでよく引退や炎上や嘘の書き込みなどのアイドル関係のが多くあったなか。とある記事があがっていた。内容は

とある町で行方不明となった男の子を探してます。

もし、見つけましたらここにご連絡ください。

本来ならば大変だなと思って終わるが、

記事の中に見覚えのある名前が載っていた。


その男の子名前は、、【すうは】と言います。

背筋が凍る。同性で同名の人物が自分の近くに居たから。その時は、いや、今も同姓同名であって自分が知る、すうはのことではないと思っている。けど

もしかしたらと思うと複雑な気持ちだった。

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違うと思いたい。だからこそ本人に聞くしかない。

真「ねぇ、すうは」

すうは「これがカレーじゃないことは分かったよ!」

真「それは、良かったよ。そうじゃなくて聞きたいことがあるんだ。」

僕は、すうはにその記事を見せる。

すうは「それがどうしたの?」

恐る恐る

真「この、【すうは】ってさ。すうはじゃないよね?」

すうはは、数秒黙り。

笑いながら。

すうは「違うに決まってるよ!」

ホッとする。

真「だ、だよね。良かった」

つかの間すうはは、僕に

すうは「もし、その【すうは】が僕だったら。電話してたの?」

え?なんでそんなこと。

真「それは、、するよ。だって、きっと両親が心配して、、、」

両親が心配するのが普、、通なんだもんね。

なら、言わないと。

すうは「そか、、真さんは良い人ですね。きっと真さんの両親は良い人なんでしょうね。」

僕の親が、、いい、ひと?

良い人、、だったのかな。

分からないや。

真「そうなのかな。とりあえず安心したよ。ごめん、なんか。関係ないこと聞いて。」

すうは「いえ、ぜんぜん大丈夫ですよ。」

と話をしていると

桃「ただいま、、ん?ふたりともなんか話してました?」

何も知らない桃は、いつもどうり元気に声をかけてきた

すうは「次どこ行こうかと。」

と、ごまかすすうは

真「食べ終わったら、事務所に帰るよ。そして布を担当の人に渡して。」

と、返す。僕

桃は知らなくていいなにも。今のままで居てほしいから。

桃「了解です☆、あ、真もお手洗い行ったら?」

あ、

真「場所どこ?」

桃「案内するよ!」

真「いや。口で言ってくれたらわかるから。」

桃「言っても分かりませんから」

真「それは、桃だからでしょ?」

と僕は桃に連れてかれた。

まぁ、【すうは】がすうはじゃないが知れて

今日は良かったな。





















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まだ、声かけてるんだ。

行方不明か、、それは、あくまで表向きであって。

僕を心配してくれる人なんてどこにも

すうは「絶対に、あんな場所には戻りたくない」

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