元研究生だった僕たちは
太陽が高く昇った時、僕たちはとあるショッピングモールに買い物をしにきた。
桃「大きい!」
真「そうだね」
事務所近くに大きなショッピングモールがあるこは噂で知ってたが
ここまで大きいとは
すうは「本当に手芸用品店があるのか?」
真「あいつらがあるって言ってるんだから多分あるでしょ。」
さすがに嘘の情報を伝えるメリットがないはず
そういや、この三人でどこかに行くってこと無かったな。
桃と僕とならよくあったけどすうはとは事務所ぐらいでしか会ったことないしな。
すうは「とりあえず地図でも」
真「いや、大丈夫。昨日どこにあるか調べておいたから」
すうは「店がどこにあるのか調べられるの?」
真「調べられるけど」
すうは「そうなんだ。最近ってほんとすごいよね。」
??
最近?確かに最近だろうけど僕らが中学生の頃にはもうあったと思うけどな。
まあいいや。
桃「3人だけで長い時間過ごすの久しぶりですね。いつも私達と誰かがいて」
真「あー、そうだね。まだ、研究生だったときに」
すうは「いや、始めて会ったときじゃない?」
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それは、まだアイドルとは言えないほど実力が僕らに無かったとき
真「えと。草木真です。迷惑かけると思いますがよろしくお願いします。」
桃「初めまして。佐久美桃と申します。皆様と比べたら未熟者ですがどうぞよろしくお願いいたします。」
すうは「綺羅佐すうはです。この事務所のアイドルとして全身全霊頑張ります。よろしくお願いします。」
研究生という形で各々ソロで活動していたから重要なレッスンぐらいでしか会えなかったけど、数少ない時間で僕らは関係を深めていった。
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真「あれから、二年、、、もっとかかると思ってたけど」
気づいたら本当のアイドルになっていた。
桃「不思議ですよね。少し前までは、研究生として練習して、ライブしてたのにいつの間にか研究生ではなくアイドルになっていて」
うん、そうだよ。
ちょっとした憧れから僕らはアイドルを目指そうとした。
まだ、立派なアイドルとは言えないけど
本物のアイドルではあることはたしかなんだ。
あくまで僕たちが入っている事務所での
研究生とアイドルの違い。それは
事務所の名でしかライブは許されなかった。書類に一切僕たちの名前は書かず事務所の研究生としか知られない状態で僕らはライブに臨んだ。
でも、僕にとってはそれでよかったなと思っている。
名前を名乗らないから、僕は自分の実力でここまで来れたから。
名前を名乗っていたら、、草木を名乗っていたらファンは多くついたと思う
でも、そのファンが見るものは僕なんかじゃなくて
[元プロアイドルの妹][歌姫の妹]
として僕を見る。そんなの8割お姉ちゃんの実力ってことじゃんか。
だから、僕にとっては名乗らない方が気楽だった。
けどこれからは草木を名乗らないといけない。
嫌でも
業界はそれを望んでるから。
桃やすうははなんとも思わないだろうけどね。
何があっても自分から、お姉ちゃんの力なんて使わない。
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