初ライブ決定!?

上の人から貰った資料を見る。

×月×日[グループとして初ライブ]

『○○町にある小さなステージで、ライブを実行する。』

○○町、、どこだろ。

《○○町 場所 検索》と

へえー、高校に大学にって学校が多いんだ。そういやあの子達って高校生だったよね?年代が同じぐらいの人をターゲットにするのもありだな。でもなぁ最近の流行りとか分からないからな。

ん?『衣装に使う素材は、自分達で調達すること』

ええ、こんなのがいいですと言っても用意してくれるとかじゃないんだ。正直そんな時間あるかな。

まぁ、相談するとして。肝心な曲とかグループ名とかまだ、無いんだよなぁ。どうすればいいんだよ!

?「マネージャーさん?」

うーーん、、、間に合うのかな。

?「マネージャー!!」

衣装に曲に名前

?「緑林さんっ!」

緑林「え?あ、、ごめんね。3人とも居たんですね」

桃「やっと気づいてくれました。」

緑林「ごめん」

真「別にいいですけど」

すうは「それなんですか?」

緑林「あーこれ?うーんとね」

私は、資料の内容を3人に伝えた。

3人「ライブ?!」

緑林「急にごめんね。組んで間もないのに」

たしかに、この子達は組むから知り合いだったとはいえグループになったのはつい最近のこと。急に、ライブなんて言われたら驚くのが普通だよね。

そう思っていた。

真「マネージャーは、悪くないですよ。多分ですけど上からの指令ですよね?」

緑林「まぁ、上の人からそう頼まれたのは事実」

真「あいつらのことなんで早く営業をさせ稼がせるとしか考えてないんだと思います。」

あいつらって、、

真「流石にあいつらの前では、強気なこと言えませんけど、僕たちはアイドルをさせてもらってる身なので。」

あ、そうだ

緑林「それでなんだけどね、、衣装の素材は自分達で買いにいかないといけないらしくて」

真「ウソでしょ。」

緑林「アイドルの世界では、よくあることなんですか?」

桃「多分この事務所だけです。他の事務所さんを知らないので絶対とは言い切れませんが」

真「遠回しに事務所側にはお金がないから自分達で買ってこいってことでしょうね。」 

自腹、、、ってことだよね。 

桃「でも、いい機会だと思いますよ。普段は、練習ばかりで疲れますし休憩として買い出しに行く。」

真「それって休憩になってるのかな、結局は仕事に関することだよね。」

すうは「別に僕は大丈夫だけど」

緑林「じゃあみんなで買いに行くってことで」

桃「買いに行く前にどんな衣装にするか決めないと買いに行けませんよ。」

あ、忘れてた。衣装デザイン自体も決めないとなんだ

桃「どんなのがいいんでしょうか。王道?」

真「まぁ、それが一番だろうね。」

すうは「王道といえばチェック柄とか」

真「たしかにTheアイドルって感じだけど、僕たちらしさも取り入れたいなぁみたいな」

桃「あ!、ベースは白にして上にベストでスカートやズボンを一部チェック柄にするのはどうでしょうか?ベストは自分の好きな色で」

真「あぁ、良いけど。作るの大変じゃない?」

すうは「え?作るのは担当の人じゃないの?」

緑林「そうですね。作るのは担当の方がやってくれると思います。」

真「だとしてもじゃない?」

3人が各々のアイデアを出し合い自分たちが着る衣装をデザインし

桃「できました!」

渡されたデザインが書かれた紙を確認する。

王道アイドルらしいデザインの中に3人の個性も取り入られていて

緑林「いいとおもいます。後日上の方に提出しますね。」

真「ありがとうございます。で、いつ買いに行くの?」

桃「いつ、、そうですね。つぎのオフって」

緑林「今週の土曜日がお休みです。」

すうは「じゃあその日に」

真「実質オフ無いみたいな感じだけど。いいよ」

緑林「私は、その日スタッフ会議があるので申し訳ないですが3人で」

桃「わかりました!」

でも、休みだからこそチームワークが付く機会になるのでは、、?問題が起こらないことを祈り3人に任せましょうか。

コンコン

「失礼します。3人ともレッスンだ」

真、すうは「え?」

「早く、第3練習室に来なさい!」

真「今日のレッスンって第3だっけ?」

桃「そうですよ?渡された割当表見なかったんですか?」

すうは「えーと、、それは、、」

真「‥‥‥‥‥‥‥」

「ちゃんと割当表を確認するように!あと桃は知っていたなら伝えるように!」

3人「はーい」

緑林「いってらっしゃい」

3人「いってきます。」

「緑林さん」

緑林「なんでしょう?」

「マネージャー業は慣れましたか?」

緑林「えーと、、思ってたより大変だなとは」

「そうゆうものですよ。大変さの先にはあの子達が笑顔で踊ってる姿があると思うと、大変でも頑張ろうと思えてしまうものなんですよ。」

緑林「そうなんですね。まだ実感が」

「なったばっかりなんですから当然です。そうだ一回だけでもマネージャーとしてではなく客としてあの子達のライブを見てみたらどうですか?そしたらきっと実感がわくと思いますよ。」

緑林「客として」

「はい、、あ、そろそろ行きますね。お疲れ様です」

緑林「お疲れ様です。」

マネージャーとしてではなく客として

3人のライブを見る、、か

あ、上に衣装デザイン案提出しないと


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