第4話

女性、部屋のドアの影から角を覗く。

掃除のおばちゃんが現れる。

女性、出て来る。


女性

「あの!これ置いたの貴女ですか?」

おばちゃん

「……はい。この間のお詫びに。」

女性

「……。」

おばちゃん

「申し訳ありませんでした。」

女性

「……。」

おばちゃん

「失礼致します!」


踵を返して走り去ろうとするおばちゃん。


女性

「あのっ!」


おばちゃん、立ち止まる。


女性

「今度……。お茶でもしませんか?」


おばちゃん、振り返る。


おばちゃん

「……私で良いんですか?」

女性

「勿論、です。」


女性とおばちゃん、照れ臭そうに笑い合う。


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