第3話

翌日

午前中。

女性、部屋を出る。

手すりには何もない。

少しゆっくり階段を降りていく。



キョロキョロしながら郵便受けを見る女性。

何も入っていない。

何とも言えない表情。



次の日も次の日も何もない。

警戒しながら過ごす女性。

何とも言えない表情。

一週間程が過ぎる。



女性の部屋に通ずる階段。

女性が上がってくる。

自分の部屋の前に木彫りの可愛らしい兎が置いてある。

手に取る女性、少し笑みを浮かべる。

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