料理
「え、雪兎君、何か作ってくれるの」
「だって僕が料理担当じゃん」
そう言って雪兎君は数十分で料理を作ってくれた。
「何このトマト煮みたいなやつ」
「ラタトゥイユだよ」
「あー、名前は聞いたことあるよ」
「茄子とかズッキーニとかパプリカを炒めてトマトで煮たやつ」
「ズッキーニとかどこで売ってるの」
「ちょっと大型のスーパーになら売ってるよ」
「僕、生鮮市場とか見ないし」
「カプ麺とレンジでチン売り場と総菜以外も見てどうぞ」
「やだよ、料理なんて。第一、僕には料理に何が入ってるかなんて分からないんだから」
「じゃあ今度カエルでも焼いて『焼き鳥』って言って出してやろうか」
「まあ、その後『これはカエルでした~』とかネタバラシしないならいいよ」
「え、ネタバラシするに決まってんじゃん」
「そういうとこ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます