龍馬戦記

第6話-黒旗軍

龍馬は趙豪の基礎がこんなに悪いとは思わなかった。自分の父よりも古い弟子がこんなに知識欲が強いのを見て、龍馬も彼をごまかすに忍びなかった。

趙豪の修練過程を詳しく聞いてみると、龍馬は驚いて彼が意外にも一知半解で、武術のカンフーを基礎にして、あちこち師を探して友を拝み、あらゆる可能な場所から修練方法を集めて、開光期まで修練して、思わず大いに敬服して感動した。

龍馬は彼に修行を指導することにした。

龍馬も修行を始めたばかりだが、条件が良すぎて、炎の心が素晴らしい基礎を築いただけでなく、青山見給の玉瞳筒もあり、青山見門派の典籍に相当し、記載されている修正方法は多種多様である。これは趙豪に比べて、天と地の差がある。

趙豪は修練の第一歩である旋光期にずれが生じ、30年以上の修練を経て、彼に開光期に強制的に修繕されたのは、すでに危険なことだった。

龍馬は旋照期からやり直すしかなく、どのように修練するかを教えてくれた。これで趙豪は以前の努力が無駄だったことを知った。

旋照期は修真者の最も根本的な築基手段であり、今後の修練に非常に重要である。修練の際には、金、木、水、火、土の5つの属性の修真石を用いて、体を陣として、「小宇宙」を形成し、外と里からゆっくり吸収してこそ、徐々に体質を変え、精緻なエネルギーの運用に適応し、熟練して運転させることができる。

趙豪は理解するとすぐに修練を要求した。

「師尊、弟子は防御陣の坤位で修行していますが、いかがですか」趙豪は元気いっぱいだった。

龍馬は笑いながら言った。「あなたはまず家族に話してください。この座って修練するのはいつ目が覚めるか分かりません。私も次のいくつかのものを修練しなければなりません」

再び修練に入ると、龍馬は青山見の発想の妙に感服せざるを得なかった。この手のボウガンの形には羽ばたく雄の鷹がいて、手のひらだけが大きくて、手の甲に付けることができて、手のボウガンの中の攻撃陣は精緻で細かくて、龍馬には手がつけられないほどです。

龍馬は、陣法が小さくなればなるほど修練者への修行要求が高まることを知った。東西に小さく施した仙地は小さく、例えば宝剣は、最も製造が難しいものであり、長さわずか8寸以下の剣体の中で完全に攻撃陣を設計するには、達人でなければ絶対にできない。

幸いにも青山見はすでに陣法を完成させ、欠けているのはエネルギーだけで、龍馬はエネルギーをチャージして陣法を起動し、手のボウガンの外形を少し修正して、彼の2つ目の武器の修練を完成させた。

続いて槍を修練する。この槍は比較的奇抜で、長さは約2メートル、槍の刃は1メートルあり、しかも8本の刃が重なっており、槍の刃は扇の葉のように回転することができる。今回の龍馬はあまり手間をかけず、すぐに修練を終えたが、それぞれの刃に逆刺を加えただけで、純粋に見栄えのためだった。

最後に修練したのは趙豪に贈る宝刀だった。龍馬は心の中でためらって、腕輪の中の刀は何本もあって、しかし趙豪の修業は足りなくて、宝刀は刀の主人が自らエネルギーを注入して修練するので、さもなくば根本的に制御することができません。修練を経なければ、一般的な鋼刀と変わらない。

長い間考えていたが、龍馬は折衷の方法を思いついた。彼は3尺の宝刀を取り出して、まず刀身の中の攻撃陣を簡単な貯蔵陣に変えて、4つの土性と水性の仙石を基礎にして、趙豪運が真元力を少し入れさえすれば、この刀は堅固で破壊できますが、修真者に対する脅威は大きくありません。

龍馬は長い間武器を修練してきたことに気づき、自分の修行はかなり進歩したようで、真元を操る能力も大幅に向上したことに大興奮した。

趙豪を一目見て、龍馬は思わず笑った。

趙豪は大きな字をして地面に横たわり、5つの仙石が彼の体の上にぶら下がってゆっくりと回転して、とても面白い様子だった。龍馬は真元の力を少し伸ばして、そっと探ってみて、心の中で少し驚いた。趙豪の体内の小宇宙はすでに初成したが、真元力は極めて弱く、この5つの下品仙石に頼っていたら、猿年馬月まで修練しなければ目が覚めることができないとは知らなかった。

龍馬はいらいらするなど、上品な「赤炎石」を取り出し、真元に仙石のエネルギーを趙豪の体内に注入するよう促し、同時に彼の体内に形成された小宇宙を少し修正した。龍馬の挙手の労が、趙豪にもたらした恩恵はあまりにも大きい。

趙豪は目を開けて、すべてが変わったことをはっきり知っていた。

再び旋光期を乗り越えたことで、趙豪は初めての脱皮を始めた。真っ白な髪の眉毛ひげは意外にも根元から黒くなり始め、顔のしわと老年斑は急速に消えた。高齢者から急速に中年に変貌した彼を見て、龍馬は再び驚いた。「すべての修真者は外見から年齢を判断することができないようだ」と思った。趙豪は驚きのあまり、龍馬に敬服していた。

趙豪は地面にひざまずいて恭しくサジダした。「弟子は師尊に感謝します」。

龍馬はため息をついて言いました。「ああ、ひざまずいてくれるのが一番怖いんだが、君はどうしてもそうするんだ。それ以上は、私は、すぐに、あなたを門の壁から追い出してやる！起きろ、これはあなたへの宝刀だ」

一糸乱れず頭をたたくと、趙豪は立ち上がって「師尊、礼は捨ててはいけないよ」と言った。宝刀を受け取った趙豪の目に驚喜し、「いい刀！いい刀！」と連発した。龍馬は笑って「真元を運び込んでみて」と言った。

宝刀は霧に包まれた青い光を放ち、刀身の中は水銀が流れているようで、揺れの間も本当に幻だった。趙豪は感嘆した。「さすがは仙家の神兵で、確かに普通ではない」。

龍馬は「よし、出陣しよう。どれくらい修練したか分からない」と防御陣を片付け、二人は部屋のドアを出た。

ざわめきはほとんど顔を出してきた。

「出てきた、出てきた、早く大家さんを呼んで、李さんとおじいさんは関門を出た!」

趙豪は眉をひそめた。「何をして驚いたのか、こんなに無作法で、徳貴を呼んできた」。

龍馬は雰囲気がおかしいと感じて、「何があったの？」

「含林城が包囲された！」

「大家さんは毎日ここに来て、私たちは部屋に入れないので、声がかすれてしまいました」

「そうだね、そうだね、知府さままで何度もいらっしゃった」

あれこれ言っているうちに、趙徳貴は急いで走ってきた。

「お父さん、李さん、よかった！やっと出てきて、知府様はもう少しで私を狂わせるところでした。あれ！？お父さん、あなたは若くなりました。」趙豪は手を上げて趙徳貴に一記を与え、「話は尻尾がなくて、めちゃくちゃです。慌てて！部屋に入ってから話します」と罵った。

含林城の北は嘆きの森、北西は赤岩石化山脈、西は荒涼としたゴビ砂漠、南東方向は有名な緑の盆地である。そのため含林城は故宋国の重要な軍事要塞でもあった。

西の荒涼としたゴビ砂漠には、凶暴で残忍な強盗軍が「黒旗軍」と呼ばれ、彼らの首領は恩剛と呼ばれ、修真者で武芸が優れていると言われている。彼の部下には七大旗将がいて、一人一人が悪辣で、一人当たり二三千人を連れていて、すべて騎兵一色で、風のように行って、もっぱら昔の商隊を略奪して、時には辺境の関を略奪するように嫌がらせをしています。

今回彼らは含林城を奪ってきた。そして今回は4大旗将、1万人以上が来た。

趙徳貴が状況を紹介したところ、一人の小僧が慌てて部屋に入ってきて、「大変だ、城が破れた！」

趙豪は結局銀楼の主人で、70年以上風波に慣れてきた。彼は龍馬を見て、「弟子の放縦を師尊恕する」と言った。龍馬はうなずいた。

龍馬は表向きは黙っていたが、心の中はとっくにひっくり返っていた。彼は戦争を経験したことがない。映画小説を読んだことがあるが、それは読んだだけで、今回は自分で直面しなければならない。

「徳貴、あなたは家族全員を庭に集めて、余分なものを持ってはいけません。貴重品は全部隠しておきます。みんな自分の兵器を用意して、早く行きなさい！」趙豪はまた武士のような人に言った。「翼風の弟、あなたは部下を集めて、強い弓を準備して、馬車を3台用意して、私たちは東門から撤退します。」

林城全体が乱れていて、空には煙がもうもうと立ち上っていて、大通りはがやがやしていて、遠くでは軍馬がシューと鳴っていた。

龍馬は心の中に底がなく、忙しくても準備ができて、ひそかに自分が怠けていないことを喜んで、3本の武器を鍛えて、残念ながら戦甲は修練に間に合わなかった。両手の間に「赤炎龍盾」をつけ、「鷹撃弓」をかけ、右手に「百刃銃」を逆手に持って、心はすぐに定まった。

武器の上の後ろで、龍馬は人全体が違って、強い勢いは呼吸のリズムに従って、ゆっくりと発散してきた。趙豪は重圧を感じて彼を後退させ、心の中で龍馬への畏敬がまた深まった。「師尊、黒旗軍は城を破って、慣例は城を殺すことです。あなたは決して慈悲深くてはいけません」

趙豪の数十年の経験は遊んでいるわけではない。彼はキツネだ。龍馬が急いで武器を積んでいるのを見ると、戦闘を経験したことがないことがわかり、思わず注意してしまった。彼は龍馬の安否を心配していないが、自分は大丈夫だと知っている。

しばらくしてすべての人が集まって、趙豪は指揮を執った。「翼風の弟、あなたは刀の盾を持って前で道を開けてください。徳貴、あなたは強い弓の手を持って馬車を守り、いつでも強い弓であなたの翼風のおじさんを支持しています。私は1隊長の銃手を連れて切れば、すべて分かりましたか？」銀楼の人はもう初めてのことではなく、普段から訓練があって、このように落ち着いているようだ。

「お父さん、お年寄りが強い弓の手を指揮しに来て、私が断ち切ってから！」趙徳貴は焦った。

「ばか野郎、お前は俺よりカンフーがうまいのか？切れた後？黒旗軍のインパクトを知らないわけではないのに、止められるのか？この混球を」と趙豪は罵った。

「ご心配ではありませんか」と趙徳貴は呟いた。

「えっ、何をしているんだ！」龍馬は思った。「私も達人になるはずだ。武術の腕前は習っていないが、いい武器があるよ。弟子のことは私のことだ」

趙豪はどうしてこのような名手を見逃すことができますか：「師尊、あなたは中央に立って策謀して、どこか危険があれば助けに行って、あなたは大丈夫ですか？」

「よし、そうしよう」龍馬は満足した。

龍馬は百刃の槍を逆手に持って、真ん中の馬車の天井に立っていたが、自分ではかっこいいと思っていた。

通りを曲がると、西の大通りから雷のような馬蹄の音が聞こえ、黒旗軍が到着した。

趙豪は大声でチーム全体を東に撤退させるように指揮したが、彼は20人以上の長射手を率いて街の入り口を守った。彼は黒旗軍を引き止めて時間を稼ぎたいのだ。

馬車は次第に趙豪の長銃小隊から遠ざかっていった。龍馬は考えてみても、見えなくなってしまうのに、どう対応するのか。彼は飛び立って降りて趙徳貴に言った。「あなたたちは先に行って、私はあなたのお父さんを手伝いに行きます。」

街の入り口に戻ると、遠くから趙豪が宝刀を振り回して必死に戦っているのが見えた。

2つの旗が向かってきて、槍手はみな土色の顔をしていたが、趙豪はよくないことを知って、「しっかりした！」と一喝して刀を挙げて前に突き進んだ。

黒旗軍が来た2大旗は雷旗将元覇で、旗将中は3位になる。雪旗は韓景天を、旗は6位にする。

雷旗将元覇は雷のように吼えた。「ははは！六さん、命知らずの匹夫がいたなんて、私が彼を切ったのを見て」座騎に手の厚い背を振り回して山刀を切るように催促した。

元覇も韓景天も思わなかったのは、今度は鉄板にぶつかって、さらに大きな鉄板がここに来たことだ。

趙豪は若い頃「狂刀」というあだ名を持っていたので、けんかを始めても気が狂っても命がない。元覇が切ってきた厚い背刀を見て、彼は冷笑した顔を浮かべて、「よく来た！」と叫んだ。精錬したばかりの真元力といえば、手にしていた宝刀が急に高くなり、彼は心を鬼にして、新しい刀の威力を試してみようと思った。

雪旗は韓景天を悪く見て、「元覇気をつけて、あれは宝刀だ」と叫んだ。馬の背から身を躍らせて逃げ、剣を抜いて前に出て包囲を解いた。

轟然と大きな音がして、勢いがあちこちに散らばった。趙豪は思いがけず、刀を1本切っただけで、黒旗軍の有名な大将が馬から落ち、韓景天も追い詰められ、自信が思わず大きく上昇し、「ははは、！この道は通じない」と大笑いした。長銃手たちは家の主人がこんなに威張っているのを見て、みんな元気になった。

元覇は肝をつぶした。韓景天の注意でなければ、もう少しで終わるところだった。「ばか野郎、どこから出てきたのか、手の宝刀は本当によかった」と欲張りになった。

元覇と韓景天は目を合わせて、期せずして「息子たちは一緒に行く」と叫んだ。

趙豪は罵詈雑言を浴びせ、心の中でひそかに悲鳴を上げたが、自分は怖くないが、持ってきた槍手はおしまいだ。彼は怒って宝刀を振り回し、また敵の群れに殺した。

長射手たちは百戦錬磨の黒旗軍の相手どころではなく、接触したとたん、7、8人が死傷した。絶望を感じていると、目に見えないプレッシャーが押してきて、誰かが「みんなあわてないで、大旦那が来た」と叫んだ。

長槍手たちは呆然として見た。平手打ちだけが大きく、金ぴかの鷹が龍馬の手から飛び出し、空中を旋回すると急速に急降下し、澄んだ鷹の鳴き声がした後、黒旗軍兵士の体の中に潜り込むと、兵士の体が爆発した。一瞬、長射手を包囲した黒旗軍は免れなかった。

「早く前の列を追え。ここには私がいる」龍馬は初めての殺人の悲しみをこらえて言いつけた。龍馬はこの鷹のボウガンがこんなにすごいとは思っていなかった。さっき彼はやってみただけで、黒旗軍の兵士を31人殺してみたが、手を止めようとしても間に合わなかった。

趙豪は「先生、交差点にいてください。ここに弟子が入っています。ハハ」と大喜びした。おじいさんは本当に青春が輝いた。

雷旗将元覇は目が赤くなった。刀を持つと龍馬と命がけになるのか、韓景天は冷静になって、彼をぐっと引っ張って、「三番目の兄、衝動的になるな。この人は私が対処できるものではない。私たちは先に退いて、旗主を探して」と忠告した。

趙豪は大笑いして言った。「亭主は名前を変えないで、座って姓を変えないで、覚えておいて、老夫は趙豪に狂奔している！私の師尊については、あなたたちは聞く資格がない！はははは、ははは。」趙豪はとても痛快で、彼はこれまでこんなに得意げにくつろいだことがない。

大隊の黒旗軍が潮を引くのを見て、龍馬は苦笑した。「私たちはチームを追いかけて行きます」

この時、満城の黒旗軍はすでに略奪虐殺を始めていた。

通りを東へ進むと、龍馬はまるで地獄だと思った。死体があちこちにあり、重傷者がわめき散らしていた。黒旗軍の兵士が略奪した後、また火を置いて、あちこちに花火をした。

趙豪は部屋から大きなかばんを持って出てきた黒旗軍の兵士を一刀で切り殺し、「師尊、気にしないでください。ここでは10年ごとに大戦があり、弟子は慣れています」と言った。龍馬は苦笑して、「慣れているのに、私は全然慣れていない」と思った。

「えっ、それは斉デブの既製服屋さんじゃなかったの？」龍馬はこの既製服屋を覚えていた。林城を含めて後進した最初の店だった。入り口を通ると、龍馬は黒旗軍の兵士が入っているのを一目見た。

「旦那さま、お願いだから殺さないで、何でもくれ、うう……うう、神様！慈悲を」

「うう……うう……お父さん、お母さんが中に引きずり込んでくれた。お願いだからお母さんを置いて……うう……」

「ははは、隊長は洞穴に入った。兄弟たちは誰か第一伴侶になりたい人がいて、申し込みに来た」

「くそばあさん、よくも私を噛んで、あなたを切って、お母さんの！」

「子供の母親よ……ああ！」

龍馬はこれほど惨めなことを身をもって経験したことがなく、無名の烈火が頭の中に押し寄せ、横から飛び込んだ。趙豪は急いでついて行った。

龍馬は気が狂って、百刃の銃は無数のエネルギーのとげを発射して、澄んだ鷹の鳴き声は更に人を震え上がらせます。

趙豪は身震いしたが、百戦錬磨の彼でさえ恐れていた。部屋の中の黒旗軍兵士はバラバラに切断され、部屋中の骨が砕けて肉が腐り、血が横流しした。

「李大旦那さまは……」

斉デブは地面に座って8、9歳の男の子を抱いて、大声で泣いた。